本日は、財団法人北海道中小企業総合支援センターが現在募集している「起業化ステップアップ支援事業」を紹介します。この事業は、新規成長分野で開業しようとする方、または開業後1年未満の方の「起業化計画」について募集・審査し、採択された計画に対して開業費の一部を補助するものです。補助限度額は250万円、補助率が2分の1 以内です。つまり、計画が優秀で将来性の高い事業ならば、例えば会社の立ち上げ経費などに500万円かかる場合、最大で250万円もの補助が受けられるという大変ありがたい事業です。
応募できる事業分野は「食」「観光」「IT」「バイオ」「住宅」「環境・リサイクル」「生活関連」「その他、北海道の産業経済の活性化に寄与すると認められる分野」ですので、大体の業種がこれにあてはまるのではないかと思います。
過去の採択状況を見ると、平成14年度は13件(限度額500万円)、平成15年度は21件(限度額250万円)です。環境関連や福祉関連の他、ITや製造技術など幅広い分野から採択されています。なお、平成16年度は18件(限度額250万円)の採択を予定しているそうです。
開業に関する条件の方はやや厳しく、「これから開業しようとする方」「開業から1年未満の方」が対象で、個人事業主が法人成りした場合や、他の会社から事業を引き継いで独立する場合などは対象となりません。
補助の対象となる経費は、開業準備のため、補助決定した起業化計画の申請日から平成17年2月28日までに支出した経費(製品の開発に必要な経費、店舗等の開設経費(土地、建物等の購入を除く)生産設備の購入経費、外注委託費等)となっています。昨年度に補助を受けたA社に訪問したところ、試作機械部品の外注費、事務所のOA機器等の購入、製造機械の購入など幅広く補助金を活用していました。
採択された場合、補助金のほかに財団法人北海道中小企業総合支援センターの経営相談、経営指導などの支援を受けられるなどのメリットもあります。
このようにメリットの多い支援事業なので、要件を満たし、ビジネスプランに自信のある事業者はぜひ応募してみてはどうでしょうか。人気が高いので、しっかりとした計画を作成して応募しないと厳しいかもしれません。審査は、財団法人北海道中小企業総合支援センターの内部審査と外部委員も入れた外部審査やプレゼンテーション、面接があるそうです。事業の実現性が重視されるので、将来展望について裏づけのある計画を作成する必要があります。
応募期間は6月14日(月)から7月13日(火)までとなっています。応募書類の作成が面倒だと思ったらチャンスはありませんし、計画を作成するだけでも今後の事業展開に決してムダにはならないと思います。
(筆者:佐々木 恵一(37) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)