今回は、札幌市エレクトロニクスセンターが企業のために貸し出ししている施設「技術開発室」を紹介します。(財)さっぽろ産業振興財団札幌市エレクトロニクスセンター事務局(TEL 807-6000)によると1月4日現在で空き室が10室あり、入居者を募集しています。一昨年ごろは満室に近い状態でしたが、現在は10室空きがあるそうです。募集期間は特に定めておらず、随時受付してくれるそうです。「技術開発室」は一見、インキュベート施設のように立ち上げ間もない企業のための施設と思われがちですが、既存の企業や大企業などでも入居できるのが特徴です。また、1企業で何部屋かをまとめて借りることもできます。
募集している部屋は、面積が58.20㎡ ~ 145.80㎡で、月額使用料は共益費込みで、79,400円~239,200円です。他に駐車場料金が1台当り1カ月4,000円、休養室の維持費が1社当り1カ月2,600円負担します。
募集の対象企業は、原則としてエレクトロニクス応用技術の研究開発,ソフトウェア開発,システム開発等を行うことを目的とすること、国税、地方税を完納していること、連帯保証人を2名以上立てることなどが条件になっています。
この技術開発室は、非接触ICカードによる入退室管理システムを採用し,万全なセキュリティ対策と24時間利用可能な開発環境を提供しています。
2、3階に技術開発室のあるエレクトロニクスセンターの建物は、地下1階、地上3階建で、技術開発室の他にも、会議室、プレゼンテーション・ルーム、研修室、技術交流室、マルチメディア・オーサリング・スタジオ、交流サロン、食堂のほか、恒温恒湿槽、電子測定機器等を備えて、ソフトウェアおよびシステムの開発業務等に最適の環境が整っています。
また、札幌市エレクトロニクスセンターがある札幌テクノパークはエレクトロニクスセンターの入居企業・テクノパーク立地企業合わせて50社前後、3,000人ほどが働く研究開発型団地で、自然環境にも大変恵まれています。
申し込みには、申込書のほか、事業計画書や決算書、確定申告書、会社の謄本や定款、納税証明書などが必要です。この中では、事業計画書の作成がやや大変かもしれません。
入居のメリットとしては、テクノパークに会社があることでの知名度向上、テクノパーク協議会に参加することによる交流機会の豊富さ、情報収集の容易さ、ビジネスチャンスの拡大などが挙げられます。入居しているから何らかの業務がすぐ受注できるということではありませんが、これらのメリットはかなり大きいと思います。現在、入居先を探している技術開発型の企業の方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
(筆者:佐々木 恵一(38) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)