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支援制度の紹介

こくきん創業支援センター北海道

今回は、7月25日に国民生活金融公庫札幌支店内に開設された「こくきん創業支援センター北海道」を紹介します。このセンターは、札幌のほか東京、大阪、福岡の全4箇所に同時に開設されました。札幌のセンターは専従スタッフが3名で運営しており、窓口の営業時間は平日の9時から15時で、電話の場合は15時以降でもOKとのことです。

センターの業務は、道内で毎年1,000社以上ある創業融資の実績の周知や、公庫が用意している豊富な創業支援メニューの周知がありますが、特に目新しいのは、創業を目指す人がビジネスプランを事前相談できることです。従来は、公庫への融資の申し込みがなければプランの内容の相談には対応できませんでしたが、センターでは融資申込み前のプラン作成段階から相談に応じ、事業化の可能性が高く融資の受けやすいプランづくりをしてくれるとのことです。また、北海道では地域の特性から、建設業の新事業展開などの支援にも力を入れていくとのことです。

民間の金融機関と政府系の金融機関を比べてみると、民間の金融機関は「創業支援」や「新規融資」に対して、将来その企業が発展すれば優良な顧客になる可能性があると思っていても、リスクの高さや情報の少なさから判断して消極的になると思います。また、現在顧客でもないのにビジネスプランづくりを積極的に支援してくれることは少ないでしょう。一方、国民生活金融公庫のような政府系金融機関は、自分たちの利益より「公共性」や「社会全体の発展」などをより重視しているので、創業支援や事業転換などにより積極的に支援してくれるのではないかと思います。特に、民間ではほとんどないような「無担保・無保証」の制度融資もあります。

一方、最近、政府系金融機関の不良債権が増加しているという新聞記事を目にしました。民間の金融機関が融資してくれないような案件でもビジネスプラン作成から親身に相談してくれてせっかく融資をしてくれたのに、きちんと返済しない方が増えているのは大変残念に思います。もし皆さんが政府系金融機関から融資を受ける場合は、民間の金融機関から借りるとき以上に絶対返済するという心構えを持っていただきたく思います。

センターの問い合わせ先は「こくきん創業支援センター北海道(電話 011-231-9135、FAX 011-232-4558)」です。札幌以外で国民生活金融公庫の支店が近くにある場合は、センターから支店に案件をきちんと取り次いでくれるそうです。もし創業しようと思っているけれど誰に相談していいのか分からない、何から始めたらいいか分からない等、融資を受けようと思っていなくても何かプランがあれば一度相談してみれば価値ある情報が得られるのではないかと思います。

(筆者:佐々木 恵一(38) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)