今回は、札幌市内の中小企業が、専門家に会社に来てもらい、様々な分野でアドバイスを無料で受けられる「中小企業アドバイザー事業」を紹介します。この制度は、札幌市からの委託を受け、財団法人さっぽろ産業振興財団札幌中小企業支援センターが事業を行なっています。今年度の申込期間は平成17年7月1日(金)から平成18年2月15日(水)までとなっていますが、事業費がなくなれば終了するそうなので、早めの申込(検討)をお勧めします。
この制度を利用できる企業等は、札幌市内に登記している法人や事業所をもつ個人事業主で、経営革新や新事業展開の意欲をもち、アドバイスを受ける目的が明確になっていることなどが条件となっています。
利用を希望する場合は財団法人さっぽろ産業振興財団札幌中小企業支援センターのホームページ(http://chusho.center.sec.or.jp/)の該当ページからダウンロードできる利用申込書に必要事項を記入して提出します。申し込みの際、支援を希望するアドバイザーの登録番号を記入します。アドバイザーの専門分野は同ホームページのデータベースにて確認と選定することができるようになっています。
アドバイスを受けられる分野は「経営戦略」「IT活用」「製品開発技術」「マーケティング」「法務特許」「経理財務」「労務管理」「物流管理」「生産管理」などで、様々な企業で豊富な経験を持つ離職者等がアドバイザーに登録されています。人気があるのは「経営戦略」だそうです。期間は最大3日間で、時間は午前9時から午後5時までで、3日間利用される企業が多いとのことです。
中小企業なら、不得意な分野や、力を入れたくても推進できていない分野、抱えている課題などがきっとあると思います。そこで専門家や詳しい人にちょっとだけ手伝ってもらいたいと思っても、費用の問題や、適任者探しで悩むところではないでしょうか。この事業はそのような企業にうってつけといえます。
以前テレビで、大阪市で似たような制度があり、メーカー出身のアドバイザーに来てもらったことがきっかけで大手のメーカーとの取引が始まったという企業の事例を見ました。自分たちだけでは気づかないビジネス拡大のチャンスを発見できる可能性は十分にあると思います。
登録アドバイザーの経歴を見ると、実に様々な経歴をもつ方が登録されています。一度、アドバイザーの紹介ページを覘いてみてはいかがでしょうか。探していた得意分野のアドバイザーが見つかる可能性が高いと思います。
(筆者:佐々木 恵一(38) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)