これから創業しようとする方や創業後間もない方にオフィスを貸与し、企業の初期の成長を手助けする支援施設は一般にインキュベート施設と呼ばれ、(財)さっぽろ産業振興財団が運営するスタートアップ・プロジェクトルームや札幌市デジタル創造プラザ、(財)北海道中小企業総合支援センターが運営する創業準備オフィスなどがあります。今回は札幌商工会議所が運営しているインキュベート施設「札商創業ビレッヂ」を紹介します。
「札商創業ビレッヂ」は、札幌商工会議所のある北海道経済センタービル(中央区北1条西2丁目)の地下1階にあり、8つのブースが設けられています。1ブースの広さは3畳ほどで、通信環境が整い、打合せのための共用スペースも確保されています。利用料は共用経費として月1万円となっており、入居可能期間は1年間です。
入居対象は、札幌市内において創業を予定する方、年齢が満20歳以上40歳程度の方、サポート期間(1年間)内で独立開業を見込める方で、風俗業、金融業、不動産斡旋業等は対象外となっています。入居するためには、札幌商工会議所が行なう「創業ビジネスプランコンテスト」に入選することが条件です。このコンテストは、随時受付けており、申込書類は札幌商工会議所の「創業ビジネスプランコンテスト」に関するホームページ(http://www.sapporo-cci.or.jp/s-village/youkou.html)からダウンロードできます。申込書類の事業計画書には事業内容の詳細や経営方針、セールスポイント、今後の収支の見込みを記入するようになっています。提出後、ビジネスプランが審査委員会にかけられ、書類、面接審査のあと審査結果が通知されることになります。入選者にはブースの貸与の他、専門家等のアドバイスによる販売・仕入ルート開拓支援、金融支援、人材確保支援、会社設立支援など様々なメニューが用意されています。
インキュベート施設に入居するメリットは、ビジネス支援が受けられやすい、利便性が高い、家賃が低めである、他の入居者との交流が図られる、情報が入手しやすい、信用度が高まる等があります。
問い合わせ・申し込みは、札幌商工会議所中小企業相談所の創業支援課(札幌市中央区北1条西2丁目 北海道経済センタービル1階、TEL011-231-1768)です。見学もできるそうですので、これから創業を考えている方は一度問い合わせをされてはいかがでしょうか。
(筆者:佐々木 恵一(38) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)