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支援制度の紹介

エキスパート・バンク

今回は、札幌商工会議所が行なっている専門家派遣事業「エキスパート・バンク」を紹介します。札幌市内で商工業を営む、常時従業員が20名以下(商業・サービス業は5名以下)の事業所が対象で、札幌商工会議所が企業の必要とするテーマの専門家を無料で派遣します。毎年約60社が対象ですが、平成17年度は予定数に達しているとのことで、これから申し込む場合は新年度(平成18年度)以降の受付となります。

対象となる分野は、経営全般、会社設立、事業計画、資金、税務、労務、取引、技術、ITなど幅広いテーマで派遣を受けることができます。エキスパートには各分野で豊富な経験を持つ専門家や弁護士、税理士、中小企業診断士などが登録されており、1テーマ1回の派遣で、1回の派遣時間は3時間程度、1事業所最大5回まで(5テーマの場合)派遣を受けることができます。なお、派遣料は無料ですが、アドバイスに基づいて機械を購入したり、販売促進活動を行う場合の費用は各事業所の負担となります。

過去の利用実績では、建設業が事業の見直しや省力化・効率化を進めたり、小売業が売上増加のためのマーケティング戦略やホームページ作成に関するアドバイスを受けたり、飲食業が店舗設計や販売計画を練り直したり、といったケースに専門家の派遣を利用されていることが多いとのことです。

なお、申し込みにあたっては、申込先である札幌商工会議所中小企業相談所金融課(TEL.011-231-1767)または札幌商工会議所の5支所(中央・西・札幌駅北口・豊平・白石)から所定の「エキスパート派遣申込書」を入手し、企業名、業種、資本金、従業員数などの他、指導希望の経営・技術等の具体的な内容、設備の状況などを記載して提出します。審査の結果、派遣が認められた場合はスケジュールを決定します。

起業された方などは、自分の得意分野で開業したとしても、いざ会社経営となると本業以外の様々な手続きや雑務を行わなくてはならず、一つ一つ調べるのにもずいぶんと時間と労力がかかります。そのような場合、専門家に来てもらい分からなかったことをまとめて解決することも可能です。また、自分では良いと思っている商品や店舗が外の目から見ると思いがけない欠点があるかもしれません。

このように「エキスパート・バンク」は小規模な事業所にとって魅力的な支援制度です。ぜひ一度、利用を検討されてみてはいかがでしょうか。

(筆者:佐々木 恵一(39) ササキ財務経営研究所代表 中小企業診断士、証券アナリスト。略歴:金融機関、シンクタンク勤務を経て平成15年7月から開業、事務所は札幌市産業振興センター3階)