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札幌の元気企業

株式会社24K(平成29年10月取材)

代表取締役 高瀬 季里子

<office>
〒003-0851
札幌市白石区川北1条1丁目12-22
TEL/FAX:011-595-8181
<アトリエ&ショールーム>
〒060-0053
札幌市中央区南3条東2丁目6 MUSEUM 1F
URL http://24kirico.com/(新しいウィンドウが開きます)

アトリエ&ショールーム「MUSEUM」
営業時間/11:00~19:00(月曜日・火曜日定休)

創業 ~北海道ならではのものづくり~

 札幌らしさを基準に認証される製品ブランド”札幌スタイル”に選ばれている「EZO bag」「EZO/slashシリーズ」。作っているのはエゾシカ革を使ったオリジナル商品を製造・販売している株式会社24Kである。社長の高瀬季里子氏がデザインから制作までを一手に手掛け、北海道ならではのものづくりに取り組んでいる。

 東京の美術大学でデザインやテキスタイルを学んだ後、北海道に戻ってきた季里子社長は、24歳の時に工房を立ち上げ作家として活動を始めた。当初、野生のエゾシカ革の取り扱い量は少なく、1枚2枚ではなめし加工を行ってくれる工場が見つからないなど、個人作家ならではの苦労も多かったという。良い革を使って商品を作っていくためもロットを抱える覚悟を決め、平成24年に法人化。経営の知識は持ち合わせていなかったが、創業者向けの支援を受けながら事業をスタートさせ、”エゾシカ革”という素材を強みに、日々奮闘している。

 社名には工房を立ち上げた時の年齢”24”と名前の頭文字”K”を取り、そして純金(24K)の持つ輝きや柔らかさを掛け、希少価値のあるものを作っていきたいとの想いが込められている。

有機的なラインを強調した
「EZO bag」シリーズ

斜めのラインを生かしたデザイン
「EZO/slash」シリーズ

アトリエ&ショールームで
展示・販売をしています。

~可能性のある資源をかたちにする~

 狩猟を趣味とする父親の影響もあり、社長にとって鹿は身近な動物であったが、いつしか数が増えたため社会問題として取り上げられることが多くなった。駆除された鹿が、ただ廃棄されているという状況に「自分にできることは、革として使ってあげることではないか。」と思ったのだという。

 もともと捨てられていた資源であったため、革として利用する流通体制が整っていなかった。しかもすぐ腐ってしまう素材であることや先入観から製品にすることは難しいとも言われていた。模索を続ける中、北大で行われたなめし加工のワークショップに参加したことをきっかけに多くの人々との繋がりができ、現在は革の収集から加工までの協力関係を築くことができた。

 もっとエゾシカ革を知ってもらいたいと作ったバック「EZO Bag」は、デザイン性が高く、札幌スタイル認証製品にもなった。それを機に多くの人の目に触れるようになり、道内企業や他の作家にエゾシカ革を提供する機会が増えた。また、防水加工の革やセーム革の新製品も作りながら異素材との組み合わせによってハイブリットな新製品も生み出している。ここ数年では他の地域や企業とのコラボレーションも積極的に行うなど、新たな可能性を広げはじめている。より生活の中にエゾシカ革が取り入れられるような製品を提案していきたいと挑戦を続けている。

エゾシカセーム革

「ビアカップ シラカバ」(能作×24KIRICO)

今後 ~鹿と共に暮らす、ということ~

 今、鹿の数が減ってきているという。今後もエゾシカ革を素材として使い続けていくためには安定供給が必要であり、鹿を育て「共存」できる環境づくりをしていきたいと考えている。「鹿肉も革もブームになりつつある。でもブームを作るつもりはなく、必要最低限のお肉を食べ、牛や羊や豚と同じように全て使ってあげたい」と社長は、鹿と共に暮らす未来を思い描いている。


企業データ
■会社概要

・設立/平成24年2月14日
・代表者/代表取締役 高瀬 季里子
・事業内容/
  テキスタイル、鞄、小物、アクセサリー、衣服、家具、玩具などの企画、デザイン、製造、販売
  北海道及び日本国内の素材を活用した製品の企画、デザイン、製造、販売
  各素材、原材料の企画、製造、販売
  ファッションイベントや展示会、販売促進活動の企画、運営
  他社とのコラボレーション事業

■沿革

平成21年 札幌スタイル認証製品に「EZO bag」が認証される
平成24年 工房を法人化し、株式会社24Kを設立
平成27年 札幌スタイル認証製品に「EZO/slashシリーズ」が認証される
平成28年 「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2016」(主催:レクサス)にて北海道の匠として選出