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札幌の元気企業

株式会社レアックス(平成23年8月取材、平成29年2月更新)

代表取締役社長 亀和田 俊一 氏

〒065-0024
札幌市東区北24条東17丁目1番12号
TEL(011)-780-2222 FAX(011)-780-2221
URL http://www.raax.co.jp(新しいウィンドウが開きます)

本社社屋

※平成29年9月末をもって、亀和田社長は退任しております。

創業の経緯

 株式会社レアックスは、1988年(昭和63年)に亀和田社長ら5名の地質技術・研究者が、20名を超える関係者からの支援を受け、独立系企業として創業した。社名のレアックス(Raax)は、亀和田社長らが影響をうけた、北海道大学理学部地質学鉱物学科の故湊正雄教授の「研究者は、剃刀(Razor)と斧(Axe)の2つの刃物を併せ持ちなさい」との教えから造語したものである。

 同社は、BIPシステム※を始めとする最新の調査ツールによる高度地質情報取得と地質現象を根本から見直す地質調査姿勢で、さまざまな地質・コンサルティング関連業務に携わっている。具体的な事業内容としては、地質関連技術サービスとして、ダム・橋梁等の建設工事、道路斜面・地すべり対策工事、自然環境保全対策などにおける地質調査及びコンサルティングをおこなっており、最先端の地質調査手法により的確な地質情報を提供している。次に環境関連技術サービスとして、環境省登録指定調査機関として土壌・地下水汚染の調査・対策をおこなっており、顧客に最適のソリューションを提供する地盤環境のジオ・ドクターである。

 作業環境測定機関として完全自社体制による万全の品質管理のもと、建材中のアスベスト分析や大気中のアスベスト測定を行い、調査機器の研究開発としてボアホールカメラ(BIPシステム:孔壁展開画像記録装置)や超音波イメージング装置など地質調査機器の自社開発をはじめ、大深度地下水採取システムなど特殊装置の受託開発を行っている。調査機器・ソフトウェアの販売及びレンタルとして、前述したボアホールカメラや井戸調査用カメラなどの自社開発機器をはじめ、海外の優良企業から導入した調査機器・ソフトウェアの販売および機器レンタルを行っている。

”ひらめき”を具体化する

 同社は様々な製品を開発しており、そのほとんどが社長の”ひらめき”を具体化することから生まれた。

 1986年の秋、北見でのダム基礎岩盤調査現場からの帰りに、なにげなく特急オホーツク車内の網棚のステンレスパイプを眺めていると、そこに外の景色が映って流れていた。それを見て社長はひらめいた。ボーリングで円錐型の鏡を移動させてゆけば、孔壁全周を映すことができ、それを画像処理すれば、孔壁岩盤を目の当りに「見る」事ができると考えた。

 岩盤の調査ボーリングの記載方法について、かねてから不満があった。地盤の中にある割れ目や断層など不連続面の方向や密度などについて、ボーリングコア観察だけではきちんとした情報が得られないし、断面図に表現するときは抽象化されたデータにならざるを得ないと問題があった。その問題を解決するために社長の「ひらめき」を具体化する作業が始まり、作業が進む中様々な試作品の現場実験を数多く行い、試行錯誤を重ねながら社内はもちろん取引先企業の協力を得て、最初の”ひらめき”から約2年経った1988年6月に「BIP-I型」が完成した。このBIPシステム※という技術が同社のコアになっていったのである。

sample BIPS展開画像2

▲複合ビデオカメラプロープ【DVS】 ▲孔壁展開画像

※BIPシステム:孔壁展開画像観察記録システム(Borehole Image Processing Sysutem)

BIPシステムの概念図

概念図
計測概念図
①BIP-LT 本体(ウィンチ+データ処理/記録ユニット)
②深度計測プーリー
③BIPSプローブ(カメラ部)

地域のジオ資源の開発に向けて

 近年、地域エネルギーや自然環境を活かした地域活性化プロジェクトにも参加し、ジオ資源開発にも取り組んでいる。同社が持つ独自の技術である孔内検層技術を活用し、現在は夕張市が代表鉱業権者として進めている炭層メタンガス(CBM)活用プロジェクトに参加しており、試掘は2年がかりで実施する予定。石炭に吸着する炭層メタンガスをボーリング孔から採取し、埋蔵量や成分、一日当たりの生産量などを調査する。試掘予定地はかつてガス突出事故を起こした炭鉱があった地区でもあり、その事故原因とされたガスを活用し地域再生に期待をよせる夕張市を支援している。

企業データ
◆会社概要

・設立/1988年(昭和63)4月11日
・代表者/代表取締役社長 亀和田 俊一
・資本金/5,000万円
・従業員数/35人(2016年4月1日現在)

◆沿革

1998年 株式会社レアックス 設立(北18条西4丁目)、資本金1,100万円、孔壁展開画像記録装置BIP-1完成
1989年 資本金増資1,500万円、本社移転(北13条西2丁目)
1990年 地質調査業登録、車載型検層装置(BIP-1500)完成
1991年 資本金増資3,000万円、本社移転(北12条東14丁目)
1994年 資本金増資5,000万円
1995年 新社屋竣工・本社移転(北24条東17丁目)
1996年 BIPS開発で科学技術庁長官賞受賞、札幌市南区に八剣山テストフィールド開設
1997年 東京事務所 開設
1999年 建設コンサルタント登録(地質部門)、計量証明事業登録
2001年 建設業登録
2003年 環境省登録指定調査機関に登録
2004年 ISO9001:2008認証取得、大阪府指定調査機関に登録
2006年 測量業登録、建設コンサルタント追加登録(建設環境部門)、
     優良工事施工業者として「豊平川扇状地水収支解析業務」が石狩川開発建設部長賞受賞
2007年 作業環境測定機関登録、東京事務所を東京支店に改組、本社別館開設
2008年 創業20周年
2009年 日本地下水学会功労賞受賞
2011年 北海道遠軽町社会功労賞受賞
2013年 西日本営業所開設(島根県)

◆主な取引先

公共事業に関わる諸官庁: 北海道開発局、北海道、札幌市、鉄道・運輸機構、JAPEX など
公的な事業所・研究機関: JAEA、電力会社、電力中央研究所・大学 など
全国の民間企業: 建設コンサルタント、地質調査会社、ゼネコン、不動産デベロッパー、不動産取引会社など