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札幌の元気企業

有限会社DPA(2010年7月取材)

代表取締役社長 青木 聡 氏

〒001-0915
札幌市北区新琴似1011-3
TEL(011)-766-2121  FAX(011)-765-2358
URL http://www.dpa34.jp/pc/index.html(新しいウィンドウが開きます)

本社社屋

提案・開発・設計から生まれる高い付加価値

有限会社DPAは、同じ敷地内に立つ父の経営する株式会社メタル・ワークス技研から独立する形で、平成12年5月に設立された。

金物業の主要な得意先である建築業と異なる分野を開拓することが独立創業の主な目的で、創立当初は4輪バギーのパーツ製作に取り組んだ。これと平行して、同社代表取締役の青木氏は、さまざまな業界に営業の足を伸ばした。

こうした営業活動を通じてわかったことは、オリジナル金物へのニーズが意外に高いことだった。ところが金物製作の知識のない企業が、金物業者に依頼しても、「図面ありき」という姿勢が一般的なため、図面の不備を理由に断られることも少なくない。やむなく実用性に不満のある既製品を使っている企業も多い。そうした企業に対しても同社は積極的に対応し、信頼を勝ち取っている。

効率的な手術を支える機器一体型の医療用カート

北海道の建築金物業界は、規模の大きな発注が道外へ流れ、その下請け製作だけが道内へ戻ってくるという構図に陥っている。ステンレス、鉄・アルミまで金属加工全般を得意とする同社は、建築業以外の分野との結びつきを強めることで活路を見出そうと「PC・カメラ一体型医療用カート」の企画・開発に取り組み、平成21年度の札幌市ものづくり産業活性化支援事業に採択された。

病院の手術室では、各種の手術用具はもちろん、CCDカメラ、多種多様なコンピューターやモニターなどのさまざまな電子機器が用いられている。医療現場では効率的に手術を進めることが求められているがそれら全ての機器をコンパクトに収納できるカートがなかった。

医療者の声に応える形で開発された同社の医療用カートは、手術によって異なるコンピューターを簡単に入れ替えることができる構造や、カメラの可動アームの使い勝手の良さなど、汎用性の高さが特長である。PC・カメラ一体型医療用カートの開発は依頼主の要望に応える形で平成20年12月からはじまり、現在は、エンドユーザーである医師の声を取り入れた製品改良が続いている。日本全国の医療機関をマーケットとし、平成22年は、北海道内での販売に注力し、平成23年から全国展開に移る計画である。

PC・カメラ一体型医療用カートは同社にとって初めての自社商品であり、これの開発を通して、従業員は積極的に設計、製作に参加するようになるなど、士気の向上が見られた。

金物なら何でもつくる!!

異分野との交流から金属加工の可能性を広げる青木氏は、次のように話す。「”金物なら何でもつくる”が設立からのモットーです。他分野に視点を向けた結果、確かなニーズを感じています。建築以外の分野でも金物製作の基本は変わりません。こちらから提案し、開発・設計に携わることで、高い付加価値が生まれるという実感も得ました。そこで得たノウハウは建築金物に応用できる部分もあるのではないでしょうか」

現在は太陽光熱・ソーラーパネルなどのエコ関係の金物の開発も行っている。また、水産関係の金物も積極的に行っており、現建築関係の金物だけでは無く、それ以外の受注も非常に多くなってきている。

4輪バギー 医療用カート 設備

             ▲4輪バギーパーツ制作・修理・改造        ▲PC・カメラ一体型医療用カート          ▲設備 ペンディングマシン

(2010年7月6日取材 )

参考文献:札幌のものづくり2010(札幌市経済局発行)

企業データ
会社概要

創業/平成12年(2000年)

代表者/代表取締役社長 青木 聡

資本金/300万円

従業員数/ 8名 (2010年7月現在)

仕入先

(有)ユープロダクション

エコモット(株)

(有)佐々木金物

(株)チームデックス

販売先

(有)モナミ金物

(株)福本商店

(株)共栄機械

(株)鋼材商事