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札幌の元気企業

タケダ製菓株式会社(平成29年7月取材)

代表取締役社長 武田 晃和 氏

〒001-0912
札幌市北区新琴似12条6丁目8-2
TEL:011-761-4669
FAX:011-761-4802
URL http://www.takedaseika.jp/index.html(新しいウィンドウが開きます)

工場直売店
平日/朝8:00~夜5:00まで営業。

創業 ~味を、心を大切にしています。~

 北海道産の原料を使って煎餅を作っているタケダ製菓株式会社は、会長の武田良夫氏が昭和39年に創業。事業家として社会のために尽くしたいという志のもと、いくつかの食関連の仕事を経て、北区新琴似で念願の独立を果たした。地域活動にも積極的であった良夫会長の新琴似地区への尽力は大きく、同社はこの地の発展と共に歩んできた企業とも言える。工場も創業時から同じ場所にあり、今では売店が併設されている。あたりには甘い香りが漂い、この香りに誘われて買いにくるお客さんもいる。

 現在製造している煎餅は20種類近くあり、煎餅ごとの持ち味を最大限に引き出すため、それぞれの原料を厳選し一番合う製法で作ることにこだわっている。機械化が進むこの時代においても、手焼き製法を守り続け、その日の気温や湿度で微妙に変わる仕上がりを職人の経験で整えている。煎餅の1枚1枚には職人の心が息づいている。

創業者の武田良夫会長

職人が手作りしています

原料にこだわったお煎餅

牛乳ソフトせんべい

~道産原料にこだわったお煎餅を作り続けて~

「胡麻せんべいは非常に原料がシンプルで、ゴマと小麦粉と塩の味が非常に大事」と語る2代目の晃和社長。北海道の食品製造メーカーとして何ができるかを考え、平成8年から北海道産の原料を使う取組みをはじめた。小麦粉に味があることに驚き、江別製粉の協力のもと道産小麦の“ちほく”や“たいせつ”をブレンドして100%道産原料の南部せんべいを作った。当時はなかなか良い評価をしてもらえなかったが、北海道産原料にこだわった煎餅を作り続け、今では同社の強みになっている。

   中国向けの    パッケージデザイン



 近年、ある商談会がきっかけでベビー用品を専門とする中国企業と取引を始めた。その企業は自分たちの目で見て納得した商品のみを取り扱い、より安全で高付加価値のあるPB商品を探している中で同社の商品に目を留めた。
 これまで直接輸出の取引をしたことはなく貿易のノウハウを持っていなかったが、自ら中国に足を運び現地を見て相手の考えや想いを聞き、また自らの想いや情熱をしっかり伝えることで取引することを決めた。そして商談をはじめてからわずか8か月という短い期間で幼児向け「牛乳煎餅」を商品化させ、販売へとつなげた。

今後について ~自ら動き、海外市場を拓く~

海外へ向けてコンテナに荷物を積み込んでいる


 「輸出というと、身構えてしまう企業がいますが、もしかしたら良い縁かも知れない。断るのは簡単。受け入れてみると思いもよらない良い展開があるかもしれないですよ。」と楽しそうに社長は話す。商流が決まっている国内取引とは違い、貿易の面白いところはゼロから始めるところにあるのだとか。どの船会社を使うのか、最大積載量を積むためにはどうすればよいのかなど、コストも工夫次第だという。
 国内ではシニア向けに商品展開してきた同社は、今回の輸出によって幼児向けという新たな販売チャネルを得た。子どもに対する安全意識の高い中国において、北海道産の原料であることが消費者のニーズに合ったのである。

 海外の消費者にも北海道産の安心安全なお菓子を食べてもらいたいと、今後も新たな海外市場開拓に意欲を見せる。「こうした一企業の取り組みが、相対的な北海道の取組みとして広がっていけば」と、次はASEAN(東南アジア諸国連合)地域への販路拡大を目指している。

企業データ
■会社概要

・設立/昭和39年10月
・代表者/代表取締役社長 武田 晃和
・資本金/1,000万円
・従業員数/16名
・事業内容/菓子製造卸

■沿革

昭和39年10月 「タケダ製菓所」として煎餅製造業を創業
昭和43年05月 事業発展に伴い「タケダ製菓株式会社」に改名
昭和47年05月 上川 光月堂と合併
        さらに、南部煎餅の製造メーカーとしての販路を広げる
昭和52年02月 第19回全国菓子博覧会で「えぞ厚焼きせんべい」が通産労働大臣賞を受賞
平成28年06月 輸出仕様食品製造支援事業 採択(「中国における乳幼児向け菓子のPB商品開発」)