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札幌の元気企業

中山酢醸造有限会社(2008年8月取材)

代表取締役 中山 利夫 氏

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〒064-0802
札幌市中央区南2条西23丁目2-17 
ライオンズマンション裏参道1階
TEL(011)611-7559 FAX(011)643-9959
URL http://www.nakayamasu.com/(新しいウィンドウが開きます)
さまざまな味と香りで、見た目も美しいフルーツビネガー

さまざまな味と香りで、見た目も美しいフルーツビネガー

伝統の技術と新しい発想を活かし
現代人の健康を「酢」で支える

店内に並ぶフルーツビネガーは試飲も可能

店内に並ぶフルーツビネガーは試飲も可能

1929年(昭和4年)創業の同社は、北海道における酢の醸造メーカーの草分けであり、80周年を迎えた今もその地位は変わらない。
創業当時の北海道は、本州などに比べて「酢のもの」を食べる習慣が少なく、酢への馴染みが薄かったという。しかし、逆に酢のメーカーが存在しないことに注目し、札幌・円山で酢の醸造研究を始めた。
製造は、当時も今も伝統的な製法で行っている。酢はタンク内に材料を入れた後、自然の対流に任せて発酵を促す古式製法と、機械的な撹拌により短期間で発 酵させる製法がある。前者は長い時間がかかるが、そのぶん旨味成分の濃い、まろやかな味が生まれる。同社の酢はもちろん前者。玄米酢の輝くような琥珀色 は、最低でも2カ月、長いものでは12カ月もかけて熟成させた自然の賜物である。
さらに同社の特長は、製造過程で用いることの多い濾過剤などの添加物を一切使用しないこと。そうした添加物は完成品には成分が残らず原料として表示しな くてもよいため、使用していることが分からない。しかし、味には微妙に残る。三代目・中山利夫さんは、「せっかく健康に良い酢を造るのに、不要なものを加 えたくないですから」という。

酢の可能性を大きく広げた「フルーツビネガー」

円山にある本社

円山にある本社

本来、酢の醸造には向かない北海道の冷涼な気候を逆に利用し、時間をかけて発酵させることで旨味を引き出す。さ らに、原料となる米はできる限り冷涼な気候を生かした無農薬・有機栽培のものを使う。こうした独自の取り組みを続けてきた結果、健康、安心、安全、美味と いった時代のキーワードが同社を後押しした。
そして平成14年、さらなる転機が訪れる。以前から製造していたりんご酢に、ブルーベリー、ラズベリー、いちごなどを漬け込んだフルーツビネガーの製造 を始めたところ、これが好評を呼び注文が急増。それまでの「調味料としての酢」から、水や牛乳を加えて「飲む酢」へと需要が大きく変わった。フルーツを漬 け込むだけでなく、フルーツそのものを発酵させるブルーベリー酢、いちご酢なども開発し、現在年間で製造する酢は約50種にものぼる。
販売場所も、本店のほか道内の百貨店、セレクトショップ、首都圏の高級食品を扱うスーパーなどに拡大している。また、同社の酢を使ったドリンクを提供する専門店、ピクルスや漬物の専門店なども登場し、ユニークな広がりを見せている。

企業データ
会社概要

創業/昭和4年(1929年)
設立/昭和16年(1941年)1月
代表者/代表取締役 中山 利夫
資本金/1,000万円
従業員数/10名(平成20年8月現在/アルバイト含む)

沿革

昭和4年 醸造酢製造の研究と併せて、酢醸造として個人開業
昭和7年 酢及び麹の製造・販売の免許を取得
昭和12年 食酢の速醸法を考案
昭和16年 北海道新式醸造有限会社として法人設立
昭和30年 中山酢醸造有限会社に社名変更
昭和56年 りんご酢・アップル100開発・販売
昭和57年 ライスビネガーハニー5・バーモントビネガー5開発・販売
平成14年 フルーツビネガーの開発・販売
平成17年 上湧別町に工場を設立

取引先

(株)北海道百貨
全日空商事(株)
(株)耕人舎

開発実績・製品

・玄米酢
・りんご酢
・バーモントビネガー5
・ライスビネガーハニー5
・業務用酢
・こうじ
・はちみつ
・甘酒
・フルーツビネガー、他

事業内容

・食酢製造・販売

(2008年8月取材)