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札幌の元気企業

株式会社エルムデータ(2007年11月取材)

代表取締役社長 村上 由彦 氏

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〒004-0015
札幌市厚別区下野幌テクノパーク1丁目2-15
TEL(011)898-7077 FAX(011)898-7078
URL http://www.elmdata.co.jp/(新しいウィンドウが開きます)
海陸一体(フェリー内通信)EL-THERMO

海陸一体(フェリー内通信)EL-THERMO

衛星通信を利用しフェリー船内で品質管理
道産品のブランド力向上を図る

elm_sub02同社が2003年に開発・商品化した低温物流輸送品質管理システム「EL-THERMO(エル・サーモ)」は、生鮮食料品などを運ぶ保冷車・冷凍車などに GPSを内蔵した小型端末を設置し、移動中の車両の位置、庫内・外気温度、ドアの開閉状況などの情報を、携帯電話網を利用したパケット通信でリアルタイム に伝送するシステムである。07年、この技術をベースに、大手フェリー会社と共同で、フェリー乗船中もリアルタイムに庫内状況を監視できるシステムの開発 に着手し、札幌市ものづくり産業活性化支援事業に採択された。
北海道から本州への農産物等の輸送にフェリーを利用する場合、船から電力供給を受けて保冷庫・冷凍庫を運転させるが、給電障害などにより農産物の品質低 下を招くケースが少なくない。本プロジェクトではエル・サーモをフェリー会社が新たに構築する船内の無線LANに対応させ、乗船中の車載機から衛星通信を 介してデータを伝送するシステムの開発を目指す。出荷から納入まで一貫して品質管理することで積載物の破損・劣化を防ぎ、同時に道産品のブランド力向上に も貢献できる。本事業では車載機の改良と疑似サーバの構築、通信試験などを実施。今後は実機をフェリーに乗船させ、実用化試験を行う予定だ。

GPSとパケット通信を核に幅広い分野へ展開

elm_sub01設立以来、一貫してハードウェ アの知識・技術をベースにした開発を行い、通信・制御・画像処理などの分野で実績を重ねる同社。中でもGPSとパケット伝送技術をコア技術として位置づ け、バス・タクシーなどの動態管理システム、除雪車両運行管理システム、漁獲位置証明システムなど多様な製品を生み出している。
「GPSとパケット通信を核とした技術は応用範囲が広い」と語る代表取締役社長の村上由彦氏は応用展開にも積極的だ。コア技術に温湿度センサを組み合わ せたものが前述のエル・サーモシリーズであるが、その他にも加速度センサと連動させたシステムも開発。また、ICタグやバーコードシールによって積載物を 個別に管理するシステムも商品化した。医療系廃棄物などのトレーサビリティシステム(※)として病院・医療機関への導入を進めている。
村上氏は「パケット通信は比較的安価だが、消費電力が大きいという難点もある。より安価で、省電力な通信技術も存在するので、当社のノウハウを活かした新たなシステムの開発にも取り組みたい」と豊富を語っている。

※ トレーサビリティシステム:物品(主に食品)の流通経路について生産段階から消費段階あるいは廃棄段階までの過程を明確にする仕組み。

企業データ
会社概要

設立/昭和57年(1982年)3月
代表者/代表取締役社長 村上 由彦
資本金/6,000万円
従業員数/18名(平成20年3月現在)

沿革

昭和57年 エルムデータ設立
平成2年 給油生産システム 「パソコンローリー」開発
平成4年 札幌市テクノパーク内に新社屋完成
平成15年 動態温度管理システム 「エル・サーモ」開発商品化

取引先

北海道開発局
北海道
札幌市
北海道電力(株)
(株)NTTドコモ
(株)NTTデータ
日本気象協会
コープさっぽろ
北海道ガス(株) など

開発実績・製品

・低温物流輸送品質管理システム EL-THERMO(エル・サーモ)
・改正省エネ法対応EL-THERMO(エル・サーモ)
・海陸一体EL-THERMO(エル・サーモ)
・医療系廃棄物リアルタイムマネジメントシステム
・廃棄物輸送管理システムEL-CLEAN(エル・クリーン)
・気象ロガー
・都市河川監視システム ほか

事業内容

・エレクトロニクス関連機開発
・計測・演算・伝送・制御処理などのハードウェア・ソフトウェアの開発設計および販売・OEM供給
・ソフトウェア開発・設計・製作
・システムの企画・分析・開発・設計などの委託業務・コンピュータ組み込み機器のハードウェア

(2008年5月取材)