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札幌の元気企業

株式会社ジェネティックラボ(2007年9月取材)

代表取締役社長 堀川 武晴 氏

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〒060-0009
札幌市中央区北9条西15丁目28番地196
札幌ITフロントビル3階
TEL(011)644-7301 FAX(011)644-7611
URL http://www.gene-lab.com/(新しいウィンドウが開きます)
レーザーマイクロダイセクションによる細胞採取

レーザーマイクロダイセクションによる細胞採取

遺伝子解析の技術を活かした、
病理・遺伝子解析のワンストップサービス

病理標本の作製

病理標本の作製

株式会社ジェネティックラボは、感染症・生活習慣病の診断法開発から病理解析・診断までを行う北海道大学発ベンチャー企業。事業のコアとなっているのは、 病理・遺伝子解析である。病院や研究機関から送られて来る組織検体を、画像や遺伝子により的確に解析する。特に遺伝子の発現を網羅的に調べる「DNAアレ イ」(*)の独自開発を通じて、遺伝子解析の高い技術を有しており、それを活かした病理診断で高い評価を得ている。サンプルの採取から標本作製、病理診 断、遺伝子解析まで1ヵ所で出来る企業は数少なく、同社の強みとなっている。
現在力を入れているのは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の遺伝子研究検査。HPVの一部は子宮頸部癌の原因となるウィルスで、主に性交渉によって感染する。近年、若年感染者が増加しているため、その対策が急がれている。
同社は、既に研究で利用されている技術を臨床分野に応用したHPV解析技術「PapiPlex」を独自に開発、これにより16種のHPVウィルスを同時 に検出することが出来る。さらに細胞組織の診断とPapiPlexを組み合わせることで、今までよりも早期で高精度の子宮頸癌診断を可能にすることに成功 した。今後は、海外への展開も視野に入れている。

*DNAアレイ/ガラスや半導体などの基板の上に多種類のDNA断片を貼り付けた研究ツール。多くの遺伝子の働き具合(発現)を同時に測定し、特定の遺伝子の有無や、変異の有無、働き具合を簡単に確認することができる。

次世代の医薬「核酸医薬」の実用化に向けて

画像解析による組織標本の診断

画像解析による組織標本の診断

「核酸医薬(アプタマー)」は、遺伝子の構成成分の一部(核酸)を使ったもので、ヒトゲノムの解読が進み、病気と遺伝子との関係が明らかになってきたことで発展してきた。すでにアメリカでは、医薬品として認可承認されており、近年脚光を浴びている。
しかしこのアプタマーは、広範な応用用途が期待される一方、改良すべき課題も数多く存在する。たとえば、核酸(特にRNA)は生体内で分解されやすいた め、医薬品として実用化させるには、生体内で分解されないよう安定性を付与する必要がある。また、一般に核酸は単体で投与しても患部に届きにくく、アプタ マーの種類・用途によっては細胞膜透過が必須な場合もある。
そこで同社と北大・松田彰教授らのグループは、核酸の分子構造そのものを改変し、実用化に必要な機能を核酸分子自体に付加するという、シンプルかつ根本的に問題を解決する「スーパー核酸(4’-チオヌクレオチド)技術」を開発、国際特許を出願した。
昨年1月には大鵬薬品工業とアプタマーの共同開発契約を締結。今後は大鵬薬品工業が提示する標的分子に対するアプタマーを取得し、スーパー核酸技術を用いて性能の向上を目指すほか、癌や免疫に関連した次世代型アプタマーの開発を進めていく。

企業データ
会社概要

設立/平成12年(2000年)9月
代表者/代表取締役社長 堀川 武晴
資本金/1億747万円
売上高/5億3千万円(平成19年7月期)
従業員数/60名(連結・役員含む)

沿革

平成12年9月 北海道大学発のベンチャーとして設立
平成15年4月 病理検査会社2社を買収し、病理学的検査事業を開始
平成17年8月 病理学的検査事業を分社化し、株式会社GLab病理解析センター設立
平成16年 HPVタイピング解析技術「PapiPlex」開発
平成18年1月 大鵬薬品工業(株)とアプタマーの共同開発契約を締結

共同研究先

北海道大学大学院薬学研究科
大鵬薬品工業(株) ほか

開発実績・製品

HPVタイピング解析技術「PapiPlex」
スーパー核酸プロトタイプ「4’-チオヌクレオチド」

事業内容

・遺伝子発現解析事業
・先端医療開発事業
・病理学的検査事業
・創薬研究開発事業

(2007年9月)