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札幌の元気企業

株式会社アイパス(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役社長 高澤 幹雄 氏

〒060-0051
札幌市中央区南1条東3丁目10番13号
TEL(011)241-8601 FAX(011)241-8630
URL http://www.ipas.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
代表取締役社長 高澤 幹雄さん

代表取締役社長 高澤 幹雄さん








ユーザーのスキルに左右されない受発注システムを開発
 小売・卸売業のシステム化・省力化に貢献

煩雑な受発注業務を簡略化するソフトウェア

01 「女性社員が伝票を片手に事務所と倉庫を何度も往復する。そんな光景が当たり前だった問屋の業務を近代化できないか」という思いから生まれたソフトウェアがある。アイパスが開発した「@Advance Pro受発注」。代表取締役の高澤幹雄氏が長年つき合いのあった流通・卸売業の現場から着想を得たソフトだ。物品の仕入れから納入までをパソコン上で一括管理するほか、在庫業務を支援する豊富な運用管理機能も備えている。パソコン初心者でも扱いやすいよう入力作業を極力簡素化し、キーボードで文字を打ち込むのではなく画面上の選択肢を選ぶだけで受発注などの業務がこなせるようになっている。また、顧客・メーカー双方との取引状況を1画面で把握できるため、品切れ時でも納入時期や代替商品をスピーディにアナウンスできる。同ソフトは札幌市のフロンティア事業支援資金の認定を受け、首都圏への販路拡大のきっかけとなった。同社では今後、衣料品、日用雑貨、建築資材など業種別ライブラリを揃え、幅広いラインナップを提供していく計画だ。
アイパスの設立は1997年。当初からソフト開発を指向しつつ、一方でハードウェアの販売・保守・リースを手がけ、現在でも売上げ全体の約40%がハード関連。機器リースの収入がキャッシュフローを支え、安定した経営基盤を築いている。98年に内田洋行が扱う販売管理システム「スーパーカクテル」のアドインソフトとしてEOSを開発。それがきっかけとなって内田洋行の出資を受け、対外的な信用度も高まった。「@Advance Pro受発注」の販売チャネルも内田洋行が担っている。

労働集約型から知的集約型へ、ナレッジの共有と有効活用に注力

02 「@Advance Pro受発注」に続く自社開発製品の第2弾として03年11月にリリースされたのが人材派遣業向けパッケージシステム「@Advance Pro.Staff」である。マネキン紹介と人材派遣を統合したシステムで、登録スタッフの管理・検索、給与計算、統計分析などがスムーズに行なえる。札幌市内の人材派遣会社から受託したシステムをベースに開発し、深い業務ノウハウと徹底したユーザー指向の開発姿勢が顕著に表われている。このソフトは全日本マネキン紹介事業協会の推奨を受け、首都圏への営業展開を狙っている。
さらに高澤社長は04年度の事業計画に開発体制の強化と生産性の向上をあげている。「当社のソフトウェア開発はこれまで労働集約型だったが、今後は知的集約型に転換していきたい。これまでSE個人に蓄積されていた知識と技術・ノウハウを全員で共有できる体制を作り、さらにプログラミングに必要な時間と労力を半分にまで短縮する」と高澤社長。業務の中で蓄積されてきた膨大なプログラムの中から、他のシステムに応用できる部分を部品化し、有効活用しようというのである。すでに稼働しているシステムのプログラムであれば完成度も高く、一からプログラムするよりもバグ発生などの危険姓も少ない。同社では専任のスタッフを配置し、1年かけてナレッジの構築と体系化を実現していく計画だ。

【TOP INTERVIEW】
価格競争に打ち勝つための内部強化を重視

in_ph<<代表取締役社長 高澤 幹雄さん>>
 ソフトウェア開発にもデフレの波が押し寄せ、業界はかつてない厳しい状況にあります。激しい価格競争の中では、内部効率を上げていかなければ生き残れません。ナレッジの共有と有効活用はそのために欠かせない経営戦略の柱であり、1年かけて遂行する一大プロジェクトとして捉えています。従来、製品のクオリティやスケジュール管理はSE個人のスキルに頼らざるを得ませんでしたが、今後は全社的な共有財産として活用できるよう体系化していく計画です。また、社内のSEを能力・適性別に分類し、役割分担させることにも取り組んでいます。顧客との打合せや要件のとりまとめ、基本設計、客先での開発作業、納品後のフォロー&サポートなど、それぞれの工程に別々のSEを担当させるのです。作業を分散させるだけでなく、スキルや個性に合わせた配置ができるため、個人にかかる負担やストレスを軽減できると期待しています。

企業データ
会社概要

設立/平成9年(1997年)9月
代表者/代表取締役社長 高澤 幹雄
資本金/2,300万円
売上高/9億7,000万円(平成15年度)
従業員数/58名(平成15年11月現在)

事業内容

■コンサルティングサービス/システム導入時の調査・分析、コンサルティング、システム提案
■システム構築サービス/設計、スケジュール管理、導入計画、オペレーション始動、運用管理
■システムソリューションサービス/インターネット、グループウェア、ナレッジサーバ、データウェアハウス
■システムサポートサービス/ヘルプデスク、リモートメンテナンス、緊急時対応

(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)