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札幌の元気企業

恵比寿システム株式会社(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役社長 千葉 兼久 氏

〒060-0051
札幌市中央区南1条東2丁目3-1 NKCビル2F
TEL(011)272-6380 FAX(011)272-6381
URL http://www.ebisu-system.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
代表取締役社長 千葉 兼久 さん

代表取締役社長 千葉 兼久 さん








交通制御、プラント、組込み系の3分野に特化した
ソフトウェアの設計・開発で高い技術力を発揮

計測・制御系で幅広い開発実績を誇る

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 恵比寿システムの千葉社長は、札幌市内の企業で業務系を含むソフトウェア開発を手がけた後、知人と有限会社を設立。その後独立し、組込み系ソフトウェア開発を中心に個人としての活動を経て1994年、恵比寿システムを設立する。
 95年にGIS、翌年にはJavaに着手するなど、新技術にも積極的に挑戦し、技術・ノウハウを蓄積。中でも計測・制御系ソフトウェアの開発では、幅広い分野で実績があり、組込みソフトウェアとFAシステムは特殊な分野で高い技術力を発揮。精米工場での計量・ライン管理システムといった「プラント系」の開発では、LinuxとJavaを使った計測(データロギング)システムと、ライン制御のシステムで数多くの実績を持つ。また、非接触型ICカードを利用した交通システムの開発でも高く評価され、大手メーカーからの信頼も厚い。
 組込みLinuxの分野でも高い技術力を保有している。最近の開発では、多数のLEDで構成される表示器の制御をLinux組込みのボードコンピュータとWindowsCE.NETの組み合わせで制御するシステムを開発した。ボードには(株)アットマークテクノが開発したLinux対応小型CPUボード「Armadillo(アルマジロ)」が採用されている。CE機のタッチペン入力によって、LEDの表示を切り替えるためのソフトウェア一式には、組込み系の技術とJavaのノウハウが投入されている。Javaに関しては技術者の育成も進み、今後ますます対応力を増す方向だ。

ハードウェアよりの技術・ノウハウを活かし3つの分野で開発に注力

 千葉社長は「これまで、自社の技術が活かせる仕事であれば、分野・業種にこだわらず幅広く手がけてきた。しかし、オールラウンドではいずれ顔が見えなくなる。今後は、顧客の業務そのものに関する知識を蓄積しつつ、分野を絞り込んで行く」と語り、今後指向する分野として「交通制御」「プラント」「組込み」の 3つを挙げている。
 交通制御の分野では列車の運行制御システムなど、制御機器のソフトウェア開発が主となる。プラントの分野では、02年に受注した搗精管理システム(精米工場ラインの制御システム)をはじめとする各種制御システムのほか、Javaを使ったリモート監視システムなども手がけていく。
 組込み系ではLinuxベースの開発に加え、ICチップなどハードウェアよりのソフトウェア開発にも力を注いでいく。組込み系の技術は、近年の「コストダウン志向」に直接関わる側面も持つ。たとえば、ハードウェアに実装されるICチップの個数を、ソフトウェア的な処理で減らす事が可能な場合があり、こうした作業はハードウェア設計者との協業となる。一口に組込みと言っても、TRONなどのOS上で行う開発もあればICチップを直接制御する場合もあり、関連する技術分野は広い。千葉社長は「最近はハードウェアの知識を持つソフトウェア技術者が少なく、特にアセンブラの分かる技術者が不足している。当社は、ソフトウェアから見たハードウェア設計やICチップの制御などに関しても高いノウハウを蓄積しており、こうした技術力を活かした事業展開を推進していきたい」と語っている。

【TOP INTERVIEW】
ハード・ソフト両面の技術を人々の暮らしに役立つ製品に活かしたい

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<<代表取締役社長 千葉 兼久 さん>>
 当社は、設立当初からモノづくりにこだわり、機械やコンピュータを「動かす」ための技術を目指してきました。私たちの手がける製品は、どちらかといえばソフトウェアが表に出てこない分野ですが、ハードとソフトは互いに深く関連しています。ソフトをカバーするためのハードウェアもあれば、ハードを効率良く動かすためのソフトウェアもある。制御・組込みのエンジニアは、ハードとソフトの両方を理解していなければならず、そのようなエンジニアが集まっていることが当社の強みであり、また育てることが当社の使命だと思っています。
 私たちが今後力を入れていこうと考えている「交通制御・プラント・組込み系」の3分野も、一般の目に触れる機会の少ない地味な分野といえますが、人々の暮らしをより便利に、より豊かにする技術だと確信しています。今までに培った技術・ノウハウを活かし、より付加価値の高い製品の創造に取り組んでいきたいと思っています。

企業データ
会社概要

設立/平成6年(1994年)8月
代表者/代表取締役社長 千葉 兼久
資本金/1,000万円
従業員数/7人(平成15年11月現在)

事業内容

計測・制御システムソフトウェア開発、FAシステムソフトウェア開発、組込みソフトウェア開発

(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)