ホーム > 札幌の元気企業 > 50音別索引

札幌の元気企業

株式会社北海道バイオインダストリー(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役 佐渡 宏樹 氏

〒062-0937
札幌市豊平区平岸7条14丁目3-43
TEL(011)812-2512 FAX(011)812-6895
URL http://www.bio-do.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
代表取締役 佐渡 宏樹

代表取締役 佐渡 宏樹 さん








[バイオドゥ]大自然とバイオテクノロジーを通じて
健康で豊かな社会を創造

オールドバイオとニューアグリの融合が強み

ph

北海道の野菜、野草から健康に役立つ機能を取り出して商品化するのが北海道バイオインダストリーの事業戦略だ。非常勤で副社長を兼務する、北海道東海大学の西村弘行教授の専門である、ネギ属の植物を中心に製品開発を進めている。
 平成10年に最初に製品化したのが北海道に多く自生するギョウジャニンニクを活用した「行者ニンニク卵黄油<黒玉>」で、一万人以上のリピートユーザーを抱えるヒット商品となった。同製品は、ギョウジャニンニクと卵黄油、そして消臭効果のあるヒレハリソウを混ぜた健康食品で、ギョウジャニンニクに含まれるアリシンと、卵黄油に含まれるビタミンB1が結合して、アリチアミンという活性持続型ビタミンを新しく発生させる特徴を持っている。このように複数の食素材を一緒に食べたときに生まれるシナジー効果の発見と応用が同社の製品開発戦略のひとつだ。
 そして、同社のもうひとつの特徴である産学連携では、共同出願特許を同社が独占的に実施し、特許商品販売の利益を大学や研究者に還元する仕組みを作っている。ヒレハリソウの研究では、消臭効果について特許を取得して、消臭成分の特定と抽出分離技術の確立を急いでいる。成果によっては簡単で安価な消臭剤の開発が見込める。
 開発した製品の販売では、通信販売により流通コストを抑えるとともに、異業種交流で培ったネットワークを活かして国内主要都市に受注センターを開設している。ユーザー情報の蓄積とユーザーニーズの把握を日々重ねて、次の商品開発やチャネル開拓に活かすのが同社のマーケティング戦略の基本である。

BRC技術を利用した高機能性食品の開発で道産タマネギの付加価値向上を図る

積極的な製品化の段階を迎えた北海道バイオインダストリーが、今もっとも力を入れているのがタマネギに含まれる有効成分の製品化。タマネギが含む特定成分の抽出と臨床検査で、生物合理性制御(BRC=バイオラショナルコントロール)の特許を出願済だ。生物合理性制御とは、植物が外敵から攻撃を受けたときに発揮する防御機構のこと。タマネギの場合は主成分の含硫アミノ酸に酵素が作用し、熱化学反応で生体内抗酸化活性や記憶障害改善効果を持つトリスルフィド類を生成する。タマネギを切ると涙が出るのはこの作用のためだ。
 同社は生物合理性制御による二次代謝産物の中に、生活習慣病予防効果の高い物質があることを発見し、さらに有効成分をもっとも生成させるように食品加工に応用する独自技術を開発した。これまで植物が持つ防御機構を食品加工に応用するという考えはなく、生物合理性制御を活用した同社の食品は高い新規性と独創性を持つ。
 そうした技術的優位を活かして、サプリメント型の健康食品「酢玉葱」の開発、レトルトカレーなどの原料に使うペースト状食材の開発、タマネギマヨネーズのような特定保健用食品の開発など多角的なアプローチにより事業化を推進している。原料に北見地方周辺で栽培される減農薬タマネギを使い、道産品の付加価値向上も実現している。
 タマネギのほかにも、ヤーコンやハーブの商品化を進めて、2005年度で売上10億円を達成して、創業10年目にあたる2007年度に株式公開を目指す。

【TOP INTERVIEW】
アグリ・エコ・インダストリーの創造を通じて北海道を元気に

in_ph

<<代表取締役 佐渡 宏樹さん>>
 当社の設立理念は、産学連携によるアグリ・エコ・インダストリー(農業生態産業)の実現と北海道経済の革新です。その理念を具体化する事業の内容ですが、北海道の強みである農産物(一次産業)に含まれる有効な成分の抽出と、消費者のニーズに合う美味しくて健康に良い食品の生産(二次産業)、さらにその製品の流通・プロモーション(三次産業)を一貫して行なうというものです。
 会社設立のきっかけは北海道中小企業家同友会の異業種交流グループ「一水会」で、北海道東海大学の西村弘行教授との出会いでした。 当時は北海道を起点とした人の往来の活性化を目指す「エア・ドウ」が設立されて頃で、わたしも西村先生との出会いで当社をバネとしたバイオドウを目指そうと考えました。
97年の設立から当初の三年間は研究開発に集中ました。 ようやく、今年あたりから製品の販路開拓に取り組めるようになりましたので、今後は事業を積極的に展開していきます。

企業データ
会社概要

設立/平成9年(1997年)9月
代表者/代表取締役 佐渡 宏樹
資本金/2,060万円
売上高/1億5,000万円(2004.3予定)
従業員数/13名

事業内容

道産バイオマス資源を活用した生活習慣病予防食品及び健康食品の開発・製造

(『札幌の技術2004年情報・バイオ編』掲載)