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札幌の元気企業

池田食品株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役 池田 光司 氏

〒003-0011
札幌市白石区中央1条3丁目3-39
TEL(011)811-2211 FAX(011)811-2214
URL http://www.ikeda-c.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
本社・工場全景

本社・工場全景








会社一丸となって安全で美味しいお菓子づくりと
働き甲斐のある組織づくりに取り組む

昭和23年創業、平成7年に新工場完成

アンテナショップの役割を果たす 工場直売店「松屋池田」

アンテナショップの役割を果たす 工場直売店「松屋池田」

池田食品(株)は、オリジナリティあふれる豆菓子やチョコレート、小麦粉ベースの菓子類、ボーロなどを製造販売する札幌の菓子メーカーだ。創業は昭和23 年(1948年)。同36年に現在地に工場を構え、豆製品を主体に事業を展開してきたが、昭和50年代後半に他社工場を引き継ぎボーロの製造を開始、さらにチョコレートの自社工場を新設した。その後も時代に合わせて設備機器を整備。平成7年には新工場「創作豆工房」が完成した。また最近では、かりんとうを専門に製造する浜塚製菓がグループ企業に加わり、商品構成がさらに充実した。

素材の品質や産地にこだわり  安心して食べられる商品づくりを展開

同社の人気商品「焼きカシュー」と「きな粉ちょこれーと」

同社の人気商品「焼きカシュー」と「きな粉ちょこれーと」

同社のモットーは「素材を生かし、美味しく安心して食べられる商品」を提供すること。そのため豆類や小麦粉などの原材料にもこだわりを持つ。カシューナッツなど外国産の豆類を仕入れる際は、商社の協力のもとに生産現場を実際に確認し、遺伝子組み換えの有無をはじめ品質の安全性を厳しくチェック。また大豆は、骨粗しょう症などに有効な成分、イソフラボンが多く含まれる北海道石狩産のものを中心に仕入れるなど、質の良い道産素材を積極的に使用している。さらに、合成着色料を使わない製品づくりを目指しており、2年後をめどに合成着色料を全廃する計画である。
 こうした安全への配慮と味覚の追求により次々とヒット商品を誕生させている。北海道産のきな粉にチョコレートを練り込んだ「きな粉ちょこれーと」、カシューナッツを和風醤油味で仕上げたロングセラーの「焼きカシュー」、合成着色料を使わず天然の着色料(紅花黄、クチナシ)を使用した「天着うぐいす豆」などがその代表例だ。
 また、道内唯一のボーロ製造メーカーであることも特色。本州では小麦粉を使用したボーロが主流だが、同社が商品化した「北海道ミルクボーロ」は道産のジャガイモでん粉とミルクを使用しており、健康的な子供のおやつとして人気を得ている。なお、同社製品の一部は小学校の学校給食にも採用されている。

部署の垣根を越えて知恵を結集する「社内異業種交流」の体制を実現

「松屋池田」の店内

「松屋池田」の店内

新商品を開発する場合、特定の部署や人に任せている企業が多いが、同社では全社一丸となって取り組んでいる。例えば、出張した社員が新商品のヒントになりそうな美味しいもの、目新しいものを見つけると、それを会社に持ち帰り、部署を問わず全員で味、素材、見た目、食感などをチェックする。そしてその商品の長所・短所を客観的に判断し、自社の商品づくりに反映させる、といった具合だ。
 全社一丸の姿勢は商品開発以外の部分でも貫かれている。作業効率を上げるには、品質管理を充実させるには、出荷業務をより迅速に行うには、といったテーマの話し合いも全社で対応。昨今、視野を広げ発想に柔軟性を取り入れようと異業種交流が盛んだが、同社の場合は製造部門、総務部門、営業部門、業務部門が一つに交わる「社内異業種交流」の体制を実現しているのである。
 本社社屋の一角には消費者の反応に直に触れる工場直売店「松屋池田」を開設。ここの売り場担当も固定せず、製造部門や営業部門の社員にも店先に立つ機会を与えている。社員全員が消費者ニーズをつかみ、生産者としての喜びを知る。それも池田食品(株)が掲げる方針である。

【技術者 INTERVIEW】
いろいろな会議の場を設け商品づくり、 会社づくりをみんなが提案する会社です

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<<生産課長 岡村 光晴さん 平成5年入社>>
 工場内で商品製造を行っていますが月に1度か2度、工場直売店の松屋池田で販売の仕事にもあたります。お客さんと直接コミュニケーションが図れるので、消費者にどの商品がどう評価されているのか身を持って知ることができ、とても参考になります。材料や製造方法について質問されることもありますが、生産部門の人間が直に答えるわけですから、お客さんに納得して購入していただけるという利点もあります。一番うれしいのは、やっぱり「おいしい」のひと言ですね。
 当社の場合は生産スタッフ以外の人も商品づくりの提案をします。私も逆に生産以外のことを話し合う会議に出席し意見を出します。そうした会議の場を豊富に設けて、みんなでいい商品を作り上げ、みんなでいい会社を作り上げていく。それが当社の最大の長所ですね。

企業データ
会社概要

設立/昭和23年(1948年)3月
代表者/代表取締役 池田 光司
資本金/2,000万円
売上高/約14億円(平成14年度、池田食品グループ全体)
従業員数/70人(平成15年11月1日現在、池田食品グループ全体、パート含む)

事業内容

創作豆菓子、チョコレート、焼菓子、ボーロ、かりんとうの製造販売

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)