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札幌の元気企業

株式会社小林製麺(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役 小林 博 氏

〒006-0832
札幌市手稲区曙2条3丁目1番46号
TEL(011)685-1318 FAX(011)685-1316
URL http://gourmettown.net/kobayashi(新しいウィンドウが開きます)
札幌市手稲区にある 小林製麺社屋

札幌市手稲区にある 小林製麺社屋








徹底した管理体制とこだわりの製麺技法で
 顧客のニーズに応える「旨い麺」を提供

オーダーメイドの麺づくりで成長

現在4基の製造ラインが 稼働している工場

現在4基の製造ラインが 稼働している工場

こだわり抜いた原料と、研究に研究を重ねた製麺技法で、お客様に喜ばれる「おいしい麺」を追求し、提供し続けている(株)小林製麺。同社は、社長の小林博氏が、昭和54年(1979年)に大手製麺会社から独立し創業。当時、北海道の製麺所は、どこも一様に大手製麺会社と同じ麺を作ろうとしており、どのラーメン店に行っても同じような味であった。そこで小林社長が、「もっとスープに合わせた麺づくりを」と決意し独立した。その後、関西方面の生協から「無かん水ラーメン」の依頼を受け販売を開始。「北海道ラーメン」のブランドで売り上げを伸ばすとともに、ラーメン店個店向けのオーダーメイドの麺づくりで関東地域を中心に顧客を増やしていく。さらにラーメン店のサイドメニューとして提供する飲茶関連の食品卸業も進め、また、数年前からのラーメンブームも加わり一気に需要も増加し、着実な成長を遂げている。

機械だけに頼らないきめ細かな管理体制

麺になる材料の練り具合を、 手の感触できめ細かくチェックする

麺になる材料の練り具合を、 手の感触できめ細かくチェックする

小林製麺の大きな特徴のひとつが、顧客であるラーメン店一軒一軒からの要望やニーズに柔軟に対応する麺づくりである。その麺づくりは、営業担当者が顧客からきめ細かくヒアリングしてきた情報を、工場部門がよりリアルにイメージするところから始まる。コミュニケーションを積み重ね味をイメージし、そこから工程を逆算しながら、原料の配合等を選定していく。さらに、実際の製麺作業では徹底した管理体制を敷いている。麺は、天候や温度、湿度、水温など、さまざまな条件の違いによって味が異なってくる。そのため、常に製麺時の条件やデータを時間ごとに詳細にチェックし管理している。しかし「まったく同じ条件で、同じデータで麺を作っても、次の日になるとまったく違う味になることもあります」と工場長代理・山口氏は話す。そこで、通常同規模の工場では管理者が1名のところを、同社では6名を交代で配置。常に工程ごとにその色つやや練り具合の感触を目や手でチェックしている。もちろん同社の製麺へのこだわりは、配合や練り具合、熟成の仕方など多岐に渡るが、データによるきめ細かな管理を行う一方、機械だけに頼らず、一つひとつの麺を丁寧に作り上げることで、マニュアル通りに大量に作る麺とは一線を画し、顧客のオーダーに合った「旨い麺」を可能としている。
 現在同社では、道内と関東地方のラーメン店を中心に約40種類の麺を製造しているが、精鋭の営業部員8名が全国各地のラーメン店を食べ歩き、味の研究を重ねながら飛び込み的にラーメン店に営業し、その販路を広げている。

工場の充実を図りながら、全国展開を目指す

小麦粉を貯蔵するサイロ2基は 工場と直結している

小麦粉を貯蔵するサイロ2基は 工場と直結している

現在同社の工場では、小麦粉を貯蔵するサイロ2基を有し、4つの生産ラインで製造を行っているが、今後はもう1ラインの増設と、小型の製麺機の導入を計画しており、顧客のニーズによりスピーディに応えられるようにしていく。また、製造過程管理の国際基準でもあるHACCP(ハサップ)に対応できるよう、設備、管理システムを充実させていく予定だ。
 「私たちの商売は、既存のお客さん一軒一軒に喜ばれ、売り上げを伸ばしてもらうことで、はじめて当社の売り上げも伸びていく。その上で少しずつ営業を広げていくしかないのです。お客さんと一緒になっておいしいラーメンを提供する。そこにこだわってやっていきたい」と小林社長。今後は関東だけでなく、関西、中国地方にも「北海道ラーメン」を提供し、いずれは全国展開していくことを目指している。

【技術者 INTERVIEW】
問題を明確にし次に活かすこと 手間や時間を惜しまず、お客様に喜ばれるものを

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<<生産部 工場長代理 山口 永さん 平成10年入社>>
もともとは営業として入社したのですが、もっとこうしたい、もっとこんな麺を提供したいという思いが強くなり、志願して生産部に入れてもらいました。麺づくりは本当に難しく、100%同じ麺はなかなか作れません。製麺工程一つひとつで、自分の中では完璧でも、できたものがイメージした味にならないときは本当に悩みます。でも、どうしてそうなったのか、その工程を細かく追ってその問題を明確にし、次に活かしていかなければなりません。私たちはお客様に迷惑がかからないよう、常に味を保ちながら安定して供給しなければなりません。そのためには、当たり前の作業を当たり前にやり続けること。その作業自体に慣れないことが必要です。手間や時間を惜しまず、お客様と一緒になっておいしいラーメンを作り、そして喜んでもらえたとき、他では得られないものづくりの喜びがありますね。

企業データ
会社概要

創業/昭和54年(1979年)5月
設立/昭和57年(1982年)
代表者/代表取締役 小林 博
資本金/1,000万円
売上高/8億5,000万円(平成15年4月期)
従業員数/40名(平成15年10月現在)

事業内容

生ラーメン製造販売、飲茶・冷凍食品卸業

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)