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札幌の元気企業

サンマルコ食品株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 藤井 幸一 氏

〒004-0004
札幌市厚別区厚別東4条1丁目1-48
TEL(011)897-1711 FAX(011)809-2500
URL http://www.sanmaruko.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
平成4年に完成した恵庭工場。ラインの増設などを経て現在では全体の約6割を生産するメイン工場になっている

平成4年に完成した恵庭工場。ラインの増設などを経て現在では全体の約6割を生産するメイン工場になっている


味、素材、品質にこだわったコロッケが
   北海道から全国の食卓へ

質の高い“羊蹄の男爵いも”を安定入荷できる体制を構築

サンマルコ食品は高品質の冷凍食品を製造する食品メーカーとして昭和 54年(1979年)に設立した。冷凍食品メーカーは全国に多数あるが、同社のカラーは明確だ。それは生産量の97%がコロッケという確固たる専門領域を持っていること。設立以来順調に業績を拡大し、現在では札幌2工場のほか、恵庭と浦幌にも工場を開設。売上高50億円を突破する企業に成長している。
 同社のコロッケが人気を得ている要因のひとつが、素材へのこだわりである。主原料となるジャガイモの大半は羊蹄山麓でとれる「男爵いも」を使用している。昼夜の温度差が大きく、ミネラル豊富な伏流水に恵まれた羊蹄山麓の男爵いもは品質の良さが自慢だ。JAようていでは、とれたてのジャガイモを品質を保持したまま長期保存する貯蔵庫などを完備した「馬鈴薯集出荷選別貯蔵施設」を導入している。同社はここから工場へダイレクトに原料を搬入。高品質のジャガイモを安定して確保できる体制を築いている。

新鮮な北海道の味覚を全国に流通札幌市内にアンテナショップも

商品一例。どれも北海道の素材にこだわっていることが特徴だ

商品一例。どれも北海道の素材にこだわっていることが特徴だ

一口にコロッケといっても、そのバリエーションは豊富だ。アイテム数は800以上。レギュラーアイテムだけでも約150におよぶ。男爵コロッケのほかチーズフォンデュコロッケ、カレーコロッケ、野菜コロッケなど多彩な商品に共通するのは、北海道産の新鮮な材料をふんだんに使っていること。この北海道ならではの美味しさを全国に届けようと、東北、関東、東海、関西、九州に営業拠点を開設。とりわけ首都圏では高い人気を獲得している。
 単に需要に応じて商品を流通するだけではない。消費者ニーズを的確にとらえることも同社の方針だ。そこで札幌市内に3店舗の直営店を展開。消費者とコミュニケーションを図り、そこからくみ取った意見・感想を商品開発にフィードバックしている。

厳重な品質管理体制情報交換には社内LANを活用

商品開発会議の様子

商品開発会議の様子

商品開発会議では営業スタッフに生産や開発スタッフが加わり、さまざまな角度から意見を出し合う。さらにこのほかに市場に精通した直営店の店長らによる店長会議も行われる。それらをもとに食品、栄養、調理などの専門知識を持った開発部の社員がサンプルづくりを繰り返し、新商品を生み出していく。個々の社員の柔軟な発想を大切にしていることも同社の特徴で、ヒット商品のチーズフォンデュコロッケや、ユニークなチョコクリームコロッケなどもそうした社風から生まれている。
また、金属探知機やX線異物検出機などを装備し、厳重な品質管理体制を敷いていることも同社の誇り。常に万が一を想定し、たとえ事務所内でも針式のホッチキスやクリップは使用しない、工場内スタッフの白衣にはポケットを着けない、などの念の入れようだ。
さらに、社内LANを構築していることも注目点。パソコンは各工場に共有パソコンを設置しているほか、営業、事務スタッフおよび工場管理職以上に一人一台の環境を築いており、日報などの社内伝達や情報交換などに積極的に活用している。

【技術者 INTERVIEW】
レンジ商品をさらに充実させ 健康志向に応える商品開発にも力を入れていきたい

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<<開発室 松川 まゆ子さん 平成11年入社>>
食べることも含め食に対する興味が強く、一度大学を出た後に短大でも学び栄養士の資格を取りました。当社では主に商品開発の仕事を担当しています。営業社員が集めてきた情報や、月に1度か2度行う「商品開発プロジェクト」の案に基づいてサンプルを作っています。原価や栄養バランスなどをトータルに考慮しますが、まずは美味しさを最優先に自由に作っていきます。食に興味がある私には最適の仕事ですね。最近はレンジ調理食品の需要も多いので、レンジで加熱しても衣のサクサク感が損なわれない商品も研究中です。また、油っこくない、カロリーが低いなど、健康志向のニーズにも応えていきたいと思っています。今は営業からの提案やプロジェクトを通して商品開発を行うケースが多いのですが、今後は開発の現場からも積極的に提案できる体制にしていきたいですね。

企業データ
会社概要

設立/昭和54年(1979年)12月
代表者/代表取締役社長 藤井 幸一
資本金/4,000万円
売上高/約54億円(平成15年3月期)
従業員数/430名(平成15年11月1日現在、パート含む)

事業内容

コロッケを主体とした冷凍食品の製造販売

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)