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札幌の元気企業

札幌電機鉄工株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 佐藤 實 氏

〒065-0014
札幌市東区北14条東1丁目 丹羽木材ビル4階
TEL(011)753-2081 FAX(011)731-7254
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製造中の街灯 と 同社で生産した街灯の設置例

製造中の街頭 と 同社で生産した街灯の設置例

電力プラントから道路建設まで、
電機の専門技術で製造する製品で
北海道から国内外の市場で高い信頼を獲得

卓越した電機技術と高品質の製品製造で国内外の電力プラントに納入

札幌電機鉄工(株)は、道路表示板や道路上に設置されている電光案内標識支柱、大型工場や原子力発電所、地下鉄などに架設されるケーブルトレー、時計塔や防雪フードなどの道路設備関係の構造物を、自社で一貫生産している企業だ。
昭和56年に、現在の佐藤社長を含め8名で独立した同社は、もともと電機関係設備に強いこともあり、大手製紙企業の工場設備に必要な配線路用金具、ケーブルトレーなどの製造を請け負っていた。
昭和50年代において、ケーブルトレーを製造する業者が、道内では同社だけだったということもあり、工場設備が必要な顧客企業からの業務を請け負っていたところ、50年代の後半から本州の原子力プラント内部に設置する金具類の製造を始めることになった。電力施設から送電鉄塔の配電線など、電気を生産するところから送・配電するまでの施設に必要な金具類などの製造を請け負うことで、同社は大型プラントの設備に対応できる高度な金具類の製造に精通した企業としてその名を業界に知られるようになった。
特に同社の生産するケーブルトレーは、品質面でも優れていて、海外の発電所プラントでも大いに利用された。
工場内にケーブルを架設する場合、長いケーブルをトレーにのせて架設していくので、商品(トレー)にメッキのタレや溶接部分でのひっかかりがあったりすると、ケーブルが傷つき破損やトラブルの原因にもなりかねない。
また、垂直にケーブルを架設する場合のトレーの設置ノウハウ、通電時に熱がたまっても大丈夫なスペースの取りかたなど、同社のこれまでの電機ノウハウ、国内安全基準、ケーブル特性の把握などを統合してトレー類を製造しているのが最大の強みとなっている。

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▲工場での溶接風景      ▲工場内のプレス加工機械      ▲メッキが終了した製品

メッキ工程を担うグループ企業を新設ISO9001取得で国際基準にも対応

最新のメッキ工場のコントロール室

最新のメッキ工場のコントロール室

そして現在、同社の主力事業である道路設備品の製造と供に力を入れているのが、発電所関係の設備で必要な金具類の製造である。
これらの製造をより強化するため、同社はここ数年で2つの取り組みを行った。
まずは、従来外注に出していたメッキ工程を、自社で安定的に一貫生産し、品質を維持するために、平成14年3月にグループ企業として札幌ガルバー(株)を新設。平成15年10月からメッキ工場の操業を開始したことである。
同社のメッキ工場は、最新の設備を整えており、長さ9m、深さ2.8mのプールがあり、しかもメッキ中の飛びはねなどから作業員を守るためにメッキ槽安全フードも備える。集塵装置も設置され、労働環境に配慮した工場設計になっているのが特徴だ。
また特に原子力プラントに製品を納入する業者として求められる品質管理基準を満たすために、平成15年3月にはISO9001/2000も取得。本社、各製造工場、メッキ工場が一丸となって、品質管理の高度化に取り組んでいる。
今後は、ますます増えてくる本州の発電プラントに対応すべく、製造拠点を、現在の石狩工場に加え、東北の地方都市にも新しく設置する検討作業に入っている。低迷期にある北海道経済の中にあって着実に事業実績を積み重ねている同社の、今後の成長が期待される。

企業データ
会社概要

設立/昭和56年(1981年)1月
代表者/代表取締役社長 佐藤 實
資本金/4,000万円
従業員数/44名(平成14年11月現在)

事業内容

原子力発電所向けのケーブルトレー製造・販売、道路等の電機関係設備と構造物設備製造など

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

(平成23年11月 一部修正)