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札幌の元気企業

日詰工業株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役 日詰 エツ子 氏

〒060-0807
札幌市北区北7条西1丁目(本社)
TEL(011)716-5126

〒063-0833
札幌市西区発寒13条12丁目3番25号(発寒工場)
TEL(011)661-3657 FAX(011)661-1448
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平成12年度から製造している 札幌市上水用のマンホール鉄蓋

平成12年度から製造している 札幌市上水用のマンホール鉄蓋








消火栓やマンホール鉄蓋など
 身近な場面で豊かな環境づくりを目指す

製品の精度の高さが評価に

型に溶かした金属を流し込む

型に溶かした金属を流し込む

創業以来、「水」と「熱」で豊かな環境づくりを目指す製造販売メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ同社は、現在、水道関連部品の製造販売、暖房機の製造販売を主に行うとともに、日本水道協会の検査工場にも認定されている。
 鋳物については、木型づくりから鋳型づくり、鋳造、仕上げの塗装、機械加工まで、ほぼ全工程を社内で一貫して行い、単品から大量生産品まで対応しているのが大きな特徴である。暖房機分野では自然放熱の蒸気式、温水式のコンベクター、ベースボードヒーターなどを製造販売しているが、その細部にわたる精巧な製品を支えているのが同社の技術力である。
 製造分野に携わっているのは社員の8割近くおり、中には40年以上のキャリアを持つ職人もいる。作業の自動化、機械化が進んでいるものの、やはり機械操作の技術や人の手作業による技能に頼る部分も少なくない。鋳造、木型、アーク溶接、プレス機械など各技術分野の資格者を多数擁しているのも同社の強みである。

公共関連を中心に事業展開

消火栓内部の塗装

消火栓内部の塗装

同社の主な製品の内、暖房用放熱器のコンベクター、ベースボードヒーターは学校や病院関係を中心として納入実績を持つ。札幌市の中心部でみられるデザイン消火栓などの屋外消火栓、各種マンホール鉄蓋などは札幌市をメインに受注生産を行っている。道内の各自治体へも代理店を通して同社の製品が納められており、全体では水道関連製品が7割を占めている。
 これまで鋳物工場、暖房放熱器工場、機械工場、銅合金工場などの新増設を行い、設備面では金属加工のマシニングセンター、高周波誘導炉などを導入しているほか、平成2年には大型自動造型機2MLを道内他社に先駆けていち早く導入している。このラインは大型の鋳型の製造から鋳造まで自動で行えるもので、製品の精度アップ、生産能力アップに大きく貢献している。
 また、比較的新しい取り組みとして3年ほど前から取り組んでいるのがマンホール鉄蓋だ。従来のマンホール鉄蓋は雨水などが入り込まないように蓋の重さで押さえていたが、蓋に角度を付けることによって押さえるタイプのものも製造している。
 あくまで同社の技術力の一例だが、マンホール鉄蓋は用途によって仕様が決まっており、高い精度を要求されるものがほとんどである。マンホール鉄蓋のかみ合わせなどは20ミクロンという精度が要求されるが、それを正確に製品に反映させることも求められているのである。

ISO9001/2000認証取得で製品不良率を大幅に減少

自動造型機2ML

自動造型機2ML

平成13年には道内鋳物メーカーとして初めて、品質管理と品質保証の国際規格ISO9001/2000の認証を取得し、品質向上への取り組みを強めている。実際、ISO取得時には製品の不良率が3%だったが、あえて高い目標数値を設定することにより、今年は0.8%まで不良率を下げるという成果を挙げている。
 短期間での目標達成の背景にあるのが同社が長年培ってきた技術力であり、顧客の製品に対する信頼にもつながっている。

【技術者 INTERVIEW】
“造った”という意識、 目標の達成感が技術者としての充実感に

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<<統括部 製造担当課長 駒形 仁志さん 平成7年入社>>
工業大学で金属材料などの性質を学んできました。物づくりに関する仕事を将来やりたいと思っていましたし、大学で得た知識を生かせるというのが入社の動機です。初めは鋳造の工程全般を理解することから始まり、溶解や砂混練などを経験しました。
 現在は工場の責任者として各部署で目標を設定して、品質を第一にお客様のニーズに応える製品づくりに取り組んでいます。製品の不良率を0.8% に目標設定したときは、正直言って厳しかったですが、それが達成できたときには充実感がありました。平成13年にISO9001を取得し、工場内の仕事の流れを決めたり、作業の標準化を進めるのも私の役割です。この仕事に携わって思うのは「継続は力なり」の大切さ。それと、“造った”という意識を持てることが技術者の喜びかもしれません。

企業データ
会社概要

創業/昭和20年(1945年)3月
設立/昭和28年(1953年)1月
代表者/代表取締役 日詰 エツ子
資本金/3,080万円
売上高/約5億4,000万円(平成14年度)
従業員数/46名

事業内容

屋外消火栓、各種マンホール鉄蓋、コンベクター、ベースボードヒーター、鋳造製品、水道資材の製造・販売

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)