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札幌の元気企業

北原電牧株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役 北原 慎一郎 氏

〒065-0019
札幌市東区北19条東4丁目2-10
TEL(011)711-6136 FAX(011)741-7253
URL http://www.kitaharadenboku.com(新しいウィンドウが開きます)
北原電牧社屋

北原電牧社屋





激しい時代変化に対応する
 酪農業界のリーディングカンパニー

技術開発で酪農発展の一翼担う

放牧している家畜が逃げ出さないための牧柵。同社は、手製の電気牧柵器の製造・販売を皮切りに、今では酪農用品の開発・販売から酪農施設のコンサルティング、さらに酪農経営をサポートするコンピュータソフトの開発・販売など、酪農関連用品のパイオニア的な存在として酪農の変遷とともに発展してきた専業メーカーだ。
 道内はもちろん全国で事業展開しており、酪農家のニーズに柔軟かつ速やかに対応するというポリシーに基づき、さまざまな製品を開発している。
 昭和28年(1953年)に設立した同社は、当時米国で普及し始めていた電気牧柵の北海道への普及を目指し、牧柵に電気を供給する電牧器の専門メーカーとしてスタートした。その後、電気牧柵から牧柵、さまざまな酪農用品の開発・販売へと多角化を進めている。
 現在、同社の事業は大きく牧柵、酪農用品、コンピュータの3部門からなる。事業の根幹を支える牧柵部門は酪農施設の企画から設計、関連機器の開発まで行っている。具体的には牧柵、入退牧施設、水飲み施設、捕獲施設、パドック施設など、機能性や耐久性に加えて施設経費のコストダウンや労力の軽減・効率化を図る提案型の営業を展開。また、酪農だけでなく鹿や猿、猪などの野生動物の進入を防止する電気柵システムなども開発している。
 酪農用品部門は電牧器をはじめ100種類にも及ぶ自社開発製品を含めて、常に600もの製品を扱っている。それらは酪農先進国のアメリカやヨーロッパの情報を参考に国内の酪農形態に合うように独自のノウハウを加えながら作り上げたものだ。
 酪農のハイテク化を背景に取り組んできたのがコンピュータ部門だ。すでに昭和59年(1984年)には、酪農家が手軽に使えるオリジナルブランドのコンピュータソフト「ふりーすらんど」を発売した。酪農管理のための技術データを多角的に整理分析して経営に活かそうというもので、牛の個体台帳(データベース)を核に、毎日の餌の量を自動計算するプログラムや酪農簿記のソフトなどを適時バージョンアップしながら酪農家に提案している。


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▲酪農家の声を取り入れた    ▲酪農管理ソフト   
 多彩な酪農用品        「ふりーすらんど2」 

ITを駆使した小型の自動給餌機「MAXミニ」が2003年度Made In 札幌グランプリに

Made In 札幌グランプリに輝いたMAXミニ

Made In 札幌グランプリに輝いたMAXミニ

そうしたソフト部門とハード分野を融合させた代表的な製品が、牛の給餌をコンピュータで管理する自動給餌機である。平成12年(2000年)に発売した「マックスフィーダー」は産学官連携の共同研究開発により誕生した製品である。その改良モデル「MAXミニ」はITを駆使して小型化の欠点を補い小型軽量低価格を実現したもので、札幌市が実施している2003年度「Made In 札幌グランプリ」を受賞した。同賞は、企業の技術力や開発力を喚起し、産業の育成と活性化を図ろうと札幌市が01年度から実施しているもので、同社は29 製品の応募の中から見事グランプリに輝いた。こうした先進的な取り組みは、今後の酪農を支えるものとして期待も大きい。

【技術者 INTERVIEW】
機械づくりを通じて 基幹産業の酪農、そして会社の発展を

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<<コンピュータ事業部 システム開発課 課長補佐 川口 隆さん 平成6年入社>>
道内の工業大学を卒業後、東京でガス警報器や自動車の排ガステスターなど、制御技術関係の仕事をしていましたが、北海道らしい仕事に就こうとUターン就職したのが北原電牧です。自分がやっていきたいものと求めることが合ったんです。
 仕事の内容は、酪農分野で省力化できる自動機械の設計を担当しています。自動給餌機「マックスフィーダー」もその一つですが、自分の手がけた機械の導入数が徐々に増え、酪農家の方々の喜ぶ表情を見たり生の声を聞くと、嬉しくなりますね。酪農は北海道の重要な産業ですが、実際に酪農の現場を見ると、まだまだ人手が必要な大変な仕事があることをつくづく感じています。これからも省力化につながる新しい機能を持った機械づくりを通して、酪農とともに会社も一緒に発展していければと思っています。

企業データ
会社概要

設立/昭和28年(1953年)12月
代表者/代表取締役 北原 慎一郎
資本金/6,000万円
売上高/14億円(平成14年度)
従業員数/49名

事業内容

酪農放牧施設、牛舎内施設、給餌施設、糞尿処理施設、酪農用品、アプリケーションソフト、野生動物進入防止柵の開発・販売

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)