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札幌の元気企業

三晃化学株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 渡辺 民嗣 氏

〒060-0051
札幌市中央区南1条東5丁目1番17号
TEL(011)221-5221 FAX(011)241-6830
URL http://www.sankou1.com(新しいウィンドウが開きます)
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独自のノウハウと実績で
化学繊維製品の農業用資材を製造・販売。
直営工場での充実した生産体制と
販売戦略で道内随一の実績を誇る

炭鉱資材の生産を手がけてきた歴史と実績で農業用資材を製造・販売し、独自のノウハウを確立

 三晃化学(株)は、水田や果樹園などに設置する防風網や、堆肥舎用ネット、ビート用野積シート類や、長ネギ栽培用資材など、主に農業関連資材を、関連農業団体などに製造・販売している企業だ。
 同社の主力商品である農業用ネット・シート類については、防風や保護などクライアントの使用目的やニーズに合わせて企画したものを、直営工場(北区拓北)で製造するという、完全受注の製品を提供している点が特徴だ。
 水田の防風用、果樹園の防風用、堆肥舎などに使用されるネット類は、使用環境ごとに繊維の太さ、ネット目の大きさなどを指定して繊維メーカーに織り上げてもらい、そこから製品を縫製していく。ネット類の縫製は、ちょっとした力の入れ加減ですぐにバイアスがかかってしまうことから、裁断の段階から縫製に至るまで、同社は独特のノウハウを有している。
 またビートの野積み用シートの製造も、シートの使用時期や状況に合わせて繊維の太さからメーカーにオーダーして製造。名だたる国内大手繊維メーカーと直接製品のオーダーに関する細やかなやりとりをしていけるのが同社の強味のひとつと言える。
 このような事業体制をとることができるのは、同社が創業時の昭和31年から、炭鉱の坑道内に入れて使用する化学繊維製の送風管などを生産・販売してきた歴史があるからだ。炭鉱産業全盛時代から手がけてきた化学繊維事業で、同社は道内でもトップレベルの大手繊維メーカーとのネットワークを有しているのだ。
 そのほか同社は、繊維製品の立体縫製などの技術も有していることから、輸送用の大型保冷バッグも受注生産しており、軽くて輸送後に折りたたむことができるとクライアントからも好評だという。
 昭和41年にできた工場は、もともと営業力があった同社が取ってきた受注を、質・量的にも外注では生産しきれなくなったことが工場立ち上げの理由だったという。自社で生産を行い製造ノウハウを着実に積み重ねてきたことで、化学繊維製品の受注生産体制に積極的に取り組むことができる点が同社の強味と言えるだろう。


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▲ビート野積み用シートの    ▲青森県のリンゴ農家に出荷する
 縫製作業            防風ネットの縫製作業    

生産方法の指導や育種製品をセットで販売し、育種事業の可能性を拡大

ペーパーポットを手にする 佐々木昌吾生産部部長

ペーパーポットを手にする 佐々木昌吾生産部部長

 同社が創業時から手がけてきた事業のひとつに、ビート用農業資材の製造・販売がある。
 野積みビート用のシートや、野菜の種から苗を育てるペーパーポット、苗植え用簡易移植器の北海道・東北三県の販売元としての事業も行っている。
 平成5年からは、チェーンポットを生かし、収益性の高いネギの生産を指導しつつ、種苗用土、肥料、チェーンポットなどをセットで販売する事業にも取り組んできた。生産指導の部分は、あくまで物品を購入してもらうための営業ツールとしての位置づけで、ペーパーポットのさらなる市場開拓に取り組んだ同社の積極的な営業姿勢が生んだ商品と言えるだろう。
 そのほか、同社が今後積極的に取り組んでいく事業のひとつに、平成14年8月にアメリカ企業と北海道における代理店契約を結んだ、トラックのボディ部分に素早く広告を取り付ける「クイックジップ」システムがある。
 受注によりインクジェット方式で印刷した画面を、2時間にも満たない時間で取り付けが可能なこの商品。季節ごとの告知や、素早い広告転換が必要な運送メーカーや大手食品メーカーなどにむけて、営業展開を行っているところだ。

【技術者 INTERVIEW】
北海道の第一次産業とともに歩んできた当社の歴史 今後とも着実に事業実績を積み重ねていきます

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<<代表取締役社長 渡辺 民嗣さん>>
 平成2年に、義父の経営する当社に入社しました。それ以前は東京で、繊維系商社の営業を行っていました。
 私の出身は九州で、その後も東京で生活を送っていましたので、北海道が冬になると仕事や売上が激減するという噂は聞いていましたが、にわかには信じられませんでした。でも、実際にこちらにきてみて噂が本当だったのにはちょっとした驚きでしたね。
 当社は、昭和31年から北海道の第一次産業と密接な関係を保ちながら業績を伸ばしてきました。一見地味な事業内容ですが、炭鉱、林業、土木、農業と、北海道の産業や人々の暮らしをサポートさせていただける企業として、今後ともがんばっていきたいと思っております。
 また当社の業務の特質上、受注生産が基本になるので、今後は商品を仕入れて販売する手法を考え、販売先を確保するという営業展開も積極的に行っていきたいと考え、ホームページ上での物品販売事業もスタートさせました。こちらも順次売上を伸ばしていきたいと考えています。

企業データ
会社概要

設立/昭和31年5月
代表者/代表取締役社長 渡辺 民嗣
資本金/2,000万円
従業員数/正社員38名、パート40名

事業内容

農業資材、土木資材、産業資材、木製家具、住宅機器、特別注文等木製品の製造・開発

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)