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札幌の元気企業

株式会社特殊衣料(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 池田 啓子 氏

〒063-0834
札幌市西区発寒14条14丁目2番40号
TEL(011)663-0761 FAX(011)663-0955
URL http://www.tomoni.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
本社隣に開設されている体験型ショールーム 「はっさむ快護ひろば」

本社隣に開設されている体験型ショールーム 「はっさむ快護ひろば」








医療・福祉・介護の現場の声に応え幅広く業務を推進
   「ともに」安心して暮らせる社会づくりに貢献していく

ニーズに細やかに対応する多彩な業務展開

1モップ2バケツのデンマーク式清掃技術

1モップ2バケツのデンマーク式清掃技術

 医療関連、福祉・介護分野において、幅広く多岐に渡って業務を手掛けている(株)特殊衣料は、昭和56年(1981年)に設立。布おむつの洗濯業務からスタートした。布おむつは一般のリネンとは分けて特別な洗濯が必要で、社名もここから付けられている。その後、出入りする病院からの「こんなことはできないか」「こういうものはないか」という現場の声に応える形で、様々な業務に着手。リネンサプライ・私物洗濯といった業務から、病院・施設でのベッドメーキング、衣類の総合リースを行う保清業務、さらにはワンモップ・ツーバケツのデンマーク式清掃技術や空間清掃という考え方を取り入れた施設管理業務などを手がけるようになった。今では、福祉用具の販売・製造・レンタル業務や、介護関連の体験型ショールームの運営等々、あらゆる角度から医療・福祉・介護分野に関わる業務をトータルに取り組んでいる。

ファッショナブルな保護帽「アボネット」

北国の生活から生まれた強くてやさしい帽子 「アボネット」

北国の生活から生まれた強くてやさしい帽子 「アボネット」

 リネンサプライ業務を行っている同社では縫製部門を設けており、福祉用具の開発製造にも早くから取り組んでいる。その中で、同社の代表的な製品となっているのが、保護帽「アボネット」である。これは同社で、製造していた障害者用の保護帽ヘッドギアを、もっとお洒落にできないかと考えていたところ、札幌市のコーディネートにより、札幌市立高等専門学校、(社)日本福祉用具供給協会などの協力を得て、産学官のプロジェクトとして開発が進められ誕生したものである。
 「アボネット」は、障害者用という枠を超え、冬場の転倒事故から頭部を保護できるよう、誰もが気軽に自然に着用できるユニバーサルデザインの視点を取り入れている。ファッション性の高いデザインとフォルム、そして頭部への衝撃をやわらげる優れた機能性を持つバランスの良い商品となっており、その美しさ、使いやすさ、品質の良さは多方面から高い評価を獲得。2003年度グッドデザイン賞も受賞している。
 このプロジェクトを通して同社の技術力が一層高まり、屋内用の保護帽、作業用の保護帽、頭部保護インナーなど、次々と製品を開発。保護帽の専門メーカーとしても広く認知されるようになっている。

知的障害者の通所授産施設の建設に着手

「はっさむ快護ひろば」には様々な福祉用具・機器が展示されている

「はっさむ快護ひろば」には様々な福祉用具・機器が展示されている

 同社では、本社隣に福祉・介護に関する体験型ショールーム「はっさむ快護ひろば」も開設。各メーカーの様々な福祉用具・機器が一堂に展示されており、誰でも見て触って試してみることができる。さらに、車椅子の修理・メンテナンスコーナーや疑似体験コーナーが設けられたり、住宅改修の相談、福祉用具の研修なども行われており、福祉・介護に携わるあらゆる人の貴重なコミュニケーションの場となっている。
 また、ショールーム2階には知的障害者を受け入れる小規模作業所を設置。現在、社会福祉法人「ともに福祉会」を設立し、平成17年(2005年)7月のオープンを目処に隣接した敷地に知的障害者の通所授産の場となるクリーニング工場を建設すべく取りかかっている。
 同社は、誰もが「ともに」安心して快適に暮らせる環境づくりを基本理念に、今後も現場や当事者の声にしっかりと耳を傾けながら、それにきめ細やかに応えていく業務を展開していく方針である。

【技術者 INTERVIEW】
困っている人の声にできる限り応えていきたい。その気持ちを大切に

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<<取締役統括部長 藤本 欣也さん 昭和61年入社>>
 現在は、当社開発の保護帽の販売促進と生産体制の強化に特に力を入れています。現在は、社内だけでの製造から大量生産をめざして工程を見直し、協力会社のバックアップを頼みながら、生産力を高められるように進めています。この保護帽については、衝撃値や安全面でまだ国の基準というものがないので、当社は独自で研究施設などの衝撃実験を繰り返し行っており、そのスタンダードをきちんと作っていきたいですね。そういうバックボーンができれば、海外での販売も視野に入ってくると思います。
 福祉・介護という分野は、衣食住すべてに関わることですごく幅が広い。その意味で、すべてを専門的に理解しているような人材を育てていくことが今の課題となっています。一人ひとりの資質を高め、お客様に喜んでもらう。時にはビジネスにならないこともありますが、誰かが困っていればそれに応えたいという気持ちを大切にして、今後も業務を進めていきたいと思っています。

企業データ
会社概要

創創業/昭和54年(1979年)
設立/昭和56年(1981年)10月
代表者/代表取締役社長 池田 啓子
資本金/4,000万円
売上高/9億4千万円(平成16年度)
従業員数/137名(平成16年10月現在、パート含む)

事業内容

病院・施設用おむつ・リネンサプライ、清拭・タオルリース業、病院・施設私物衣類洗濯、衣類リース、施設管理業務、病院施設清掃(デンマーク式清掃)、ベッドメイク業務・保清業務、医療介護用品・特注縫製品製造・販売、医療器械・器具販売、福祉用具レンタル・清浄・消毒・修理。

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)