ホーム > 札幌の元気企業 > 50音別索引

札幌の元気企業

株式会社富士スチール工業(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役 山岸 正勝 氏

〒063-0837
札幌市西区発寒17条14丁目3番17号
TEL(011)663-2455 FAX(011)663-0462
URL http://fujist.jp/(新しいウィンドウが開きます)
工場内の様子。コンピュータ制御のマシンを使ってスチールをさまざまな形に加工

工場内の様子。コンピュータ制御のマシンを使ってスチールをさまざまな形に加工








独自のアイデアと確かな技術力で
   フルオーダーメイドのスチール製品を開発

木目調のロッカーなど付加価値の高いスチール製品を製造

宅配ロッカー。性能に加えデザインも魅力

宅配ロッカー。性能に加えデザインも魅力

 スチールを中心にさまざまな鋼材を加工し、オリジナリティに富んだ製品を開発している(株)富士スチール工業。昭和46年(1971年)に設立し、その後数年は、役所、郵便局など官公庁からの受注を主体に、ロッカー、ファイル整理棚、シューズボックス、郵便物区分けボックスなどのスチール製品を数多く手がける。昭和50年代に入ると、大手食品メーカーの依頼で養豚用のエサ箱の製造にも対応。ユーザーの要望にきめ細かく応じ、試作品を根気よく何度も製造する中で、スチール製品づくりの精緻な技術とアイデアを蓄積していった。
 こうして培った技術とアイデアから生まれた代表的な製品が木目調のロッカーだ。もちろん、これもスチール製。ロッカーの表面に木目調のシートを貼るというアイデアで、簡素なイメージが強かったスチールロッカーを、ぬくもりや高級感にあふれる家具調ロッカーに一変させた。なお、シートは木目柄だけでなく、さまざまなカラーバリエーションを用意。設置場所に合わせてすべてがオーダーメイドでサイズも自由自在だ。高級感やデザインセンスという付加価値を付けたロッカーは、“バブル”の追い風にも乗り、九州や本州のゴルフ場クラブハウス、ホテルなどから注文が殺到した。

耐久性に優れ、工期短縮を実現したトランクルーム

 ロッカーの製造を中心に事業基盤を固めた同社は、10年ほど前からマンション用トランクルームの製造を開始した。ひと昔前まで、トランクルームは部材の一部に鋼材を用いたものもあったが、躯体は木造のものが一般的だった。しかし、工期が長い、老朽化が早いなどの問題点があり、そこに着眼した同社は、オールスチール製のトランクルームを開発。本州のマンションを中心に需要を拡大している。
 もちろんこれもスペースに応じたオーダーメイドが基本で、車のタイヤ収納を主目的とした小規模なものから収納力に優れた大型タイプまで、さまざまなニーズに対応している。工場生産したものを現場に据え付けるだけなので、従来のトランクルームと比べ設置工期が格段に短く、また、耐久性や耐火性に優れているのも特色。新築マンションのほか、既存建物からの需要もある。
 昨今、オフィスビルは供給過多の傾向にあり、未入居に悩む建物も多い。首都圏などではそうした物件を、書類などを保管するトランクルームに改装するケースが増えている。同社ではこうした時代の動向を敏感にキャッチしながら、自社製品のさらなる普及拡大を図っていく意向だ。

【技術者 INTERVIEW】
加工機械の進化に合わせ当社で手がける製品もさらに進化させたい

mono13-i

<<生産部 主任 野田 岳文さん 平成5年入社>>
 モノづくりに興味があり入社しました。鉄板などの鋼材を曲げるベンディングの仕事を中心に行っています。素材のカットや折り曲げの段階では製品の全体像はわかりません。各部署の連携でそれが組み合わさり、だんだんと形になっていくのを見るのがモノづくりの醍醐味です。当社はオーダーメイドが基本です。どの製品も毎回設計が異なり、難しい局面に突き当たることもありますが、逆にそれが面白さですね。それと、同じ機械でも使う人が変わると加工状態に微妙な違いがでたり、ひと口にスチールの加工といっても奥が深く、それもまた仕事のやり甲斐だと感じています。最近は加工機械もどんどん進化し、かなり細かい作業にも対応できますので、私たちの手がける製品もさらに進化を遂げていきたいと思っています。と同時に工場の作業効率を高め、コストダウンも追求していきたいですね。

企業データ
会社概要

設立/昭和46年(1971年)4月
代表者/代表取締役 山岸 正勝
資本金/1,000万円
売上高/約2億6,000万円(平成16年5月期)
従業員数/22名(平成16年11月1日現在、パート含む)

事業内容

スチール製家具、マンション用トランクルーム、宅配用荷物ロッカーなどの製造販売

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)