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札幌の元気企業

株式会社札幌ゴム(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役 伝法谷 祐治 氏

〒063-0835
札幌市西区発寒15条12丁目2-45
TEL(011)666-5656 FAX(011)666-3232
URL http://www.sarogom.com(新しいウィンドウが開きます)
本社社屋。平成17年2月に完成

本社社屋。平成17年2月に完成

高度なゴム加工技術を駆使して
機械・建築用の部材から
日用・一般製品まであらゆるニーズに対応

独自に機能性を追求したオリジナルの加工機械を導入

同社で加工した工業用ゴム製品の一例

同社で加工した工業用ゴム製品の一例

(株)札幌ゴムは社名の通りゴムの加工を中心に手がける企業。その優れた加工技術を支えているのが同社オリジナルの加工機械である。
製品加工は機械と手作業の両面で行っているが、ここ数年で機械化を大幅に進め、迅速で効率的な業務体制を確立。しかも単に既成の機械を据え付けるのではなく、利便性や加工スピードなどを独自に追求し、まさに「札幌ゴム仕様」の機械をメーカーに発注している。道内で唯一の長さ5mまで対応するゴム切断機もその一例で、板ゴムを折り返してまとめて切断できる機能を搭載。これにより長さ30mまでの切断加工を可能にしている。
これらの機械を使ってフロアマットなどのシート類、免震・防音・緩衝用の建築資材をはじめ多種多様なゴム製品を加工。中でも創業以来、安定した需要を得ているのがガスケット類だ。ガスケットとはパッキング材料のこと。同社では管用および建築用ガスケット全般を扱っており、特に建築用ガスケットは道内で7 割以上のシェアを誇る。エアータイト(サッシとガラスをすき間なく固定するための建築用ガスケット)など、仕様頻度の高いものを在庫化するほか、建築部材に合わせた調整加工や新規加工にも柔軟に対応している。
札幌市民に身近なところでは、札幌JRタワーの建設に用いられたガスケットや札幌ドームのマウンドやベースの下に埋め込まれた緩衝用の板ゴムなどに同社の加工技術が発揮されている。

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▲機械化が進んだ現在でも緻密な手作業との     ▲長さ5mの大型ゴム切断機。ゴムを折り畳んだ状態で
併用で精度の高い製品づくりを展開          カットすることができるなど稼働効率に優れる

滑り止めシート「ポルカ」を開発

表面に突起がついて滑り止め効果の高いラバーシート「ポルカ」(写真は見本用サイズ)。素足で踏むと足のツボが刺激される効果もある

表面に突起がついて滑り止め効果の高いラバーシート「ポルカ」(写真は見本用サイズ)。素足で踏むと足のツボが刺激される効果もある

最近はラバーシートの開発にも力を入れている。その中で今、最も需要拡大を見込んでいるのが同社のオリジナル商品「ポルカ」だ。
ポルカの大きな特色は、シート表面に1cm間隔で突起が付いていること。この突起が縦・横両方向の滑り止め効果を発揮。また、踏まれることで付着した氷が割れる長所も持つ。もともとは融雪溝のフタにかぶせるシート用に開発したものだが、ノンスリップという付加価値をセールスポイントに、通路や外階段用のマットとして、さらに屋内用フロアマットとしても積極的に普及拡大を図っていく考えだ。なお、色は黒のほか、落ちついた色調のグレー、グリーンの3色を用意。設置場所のイメージに合わせて選ぶことができる。

女性社員を積極的に登用 今後は拠点の拡大も

社員の平均年齢が20代半ばと若いこと、そして女性社員が数多く在籍することも同社の特徴である。事務職はもちろん、営業職も女性が半数を占めている。女性ならではの細やかな気配りやソフトな対応が顧客に好評で、「どんなニーズにも必ず応える」という同社の基本姿勢と呼応して着実に顧客を広げている。
平成17年(2005年)2月には発寒工業団地内に新社屋が完成し、設備面もさらにバージョンアップ。同3月にはグループ企業の(株)日亜工機と合併することが決まっており、金属加工やゴムと金属の複合加工にも対応できる体制が整う。これと連動して、平成14年(2002年)に新設した技術開発部も本格的に始動する予定で、人員の確保や育成にも力を注いでいる。
現在のところ営業拠点は札幌と茨城の2カ所だが、顧客が全道に広がっているため、ここ1年以内に旭川にも拠点を設ける予定だ。そして数年後には道東方面にも拠点を展開する方針である。

【技術者 INTERVIEW】
お客様と接することで新しい発見があり楽しさ、面白さが常に隣り合わせの仕事です

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<<営業部長 伝法谷 由紀さん 平成6年入社>>
当社のことを一人でも多くの方に知っていただこうと、営業部ではお客様の新規開拓にも積極的に取り組んでいます。私の場合、飛び込み営業もまったく苦ではなく、むしろ楽しく感じています。何より人との出会いが楽しいですし、その会社が何を求めているのか考える中で新しい発見もあって、本当に面白い仕事だと思います。
当社では女性営業スタッフも活躍しています。お客様のところへ出向いた際に、たとえば玄関マットのズレを直す、ゴミを拾うなど、女性ならではの気づかいを大切に行動しています。もちろんそれだけではありません。より良いモノを提供するために、加工の面からもいろいろと提案し、トータルに満足していただけるように努めています。技術力の高さが当社の最大の長所ですから、難しい要求にも一つひとつ応えながら、「勝ち組」をめざしてこれからも前向きに頑張っていきたいですね。

企業データ
会社概要

創業/昭和37年(1962年)
代表者/代表取締役 伝法谷 祐治
資本金/1,000万円
売上高/約4億円(平成15年度)
従業員数/28名(平成16年12月1日現在、パート含む)

事業内容

板ゴム、各種シート、各種ガスケットの加工・販売。断熱材、クッション材、梱包材、プラスチック板、各種フィルム等の加工・販売など

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)