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札幌の元気企業

テツヤ株式会社(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 磯田 宏明 氏

〒001-0013
札幌市北区北13条西1丁目10番地
TEL(011)716-4246 FAX(011)737-8466
URL http://www.tetsuya.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
札幌市北区にある本社社屋

札幌市北区にある本社社屋





「搬送・運搬」をキーワードに
工場内設備機器を製造
多彩な技術力とニーズへの対応力で存在感ある企業へ

「搬送」の分野で独自の市場を開拓

水産加工工場に設置した鮭フレーク製造コンベア

水産加工工場に設置した鮭フレーク製造コンベア

 テツヤ(株)の創業は昭和4年(1929年)。小樽で自転車および自転車部品の販売と、リヤカー類の製造・販売を始めたのが出発点である。高度成長期には、リヤカー製造で培ったパイプ・薄物製缶・板金技術を活かして運搬車輌等の製造を始める。その後コンベヤー・リフト等の荷役運搬機器の製造を手掛けるようになり、昭和44年(1969年)に本社を札幌へ移し商圏を拡大した。
 同社では「モノの移動」をキーワードに、創業以来一貫して、物流や搬送に関わる設備・機器類を手掛けている。例えば、食品や自動車部品などの製造工場では、製麺機やプレス加工機といった大型設備が使われているが、生産ラインを完成させるには一つの工程から次の工程へつなぐインタフェース機器が不可欠である。主要機械を納入する専業メーカーもつなぎの部分までは対応せず、それらの付帯設備は工場側が自ら工夫しなくてはならないのが現状だ。同社は、このインタフェース部分の搬送設備・機器に着目し、顧客ニーズに個別対応することで独自のマーケットを切り拓いている。

一人の技術者が営業、設計、設置まで担当ユーザーニーズにきめ細かく対応

社員一人ひとりが営業から設計、アフターフォローまで手掛けている

社員一人ひとりが営業から設計、アフターフォローまで手掛けている

 現在、同社の顧客企業は食品メーカーをはじめ自動車部品、電子部品、ガラス関連など多分野にわたり、販売品目も小型産業車輌から自動搬送システム、保管機器など幅広い。いずれも工場の規模やユーザーニーズに細かく対応した「一品一様」の企画・設計・製造を行なっている。最近では生産ラインの付帯設備のみならず、作業環境の改善やコスト削減のための設備・機器類も受注するようになり、粉塵対策用のフードや安全カバー、省力化・自動化のための装置など多彩な製品づくりを行っている。
 同社では、設計担当者が営業も兼ねているため、ユーザーの要望に即座に対応できる小回りの良さが最大の特長だ。打合わせから企画・提案、設計、据え付け、アフターフォローまですべて一人の技術者が担当し、予算や納期に関しても柔軟に対応。IT化への取り組みもいち早く、従業員全員がCADを使いこなせるスキルを持つ。製造に関しては薄物の製缶や機械組立は小樽工場で行なうが、プラスティックやゴム・樹脂などの素材や精密な機械加工などは、北海道内のさまざまな得意分野を持つ協力会社とネットワークを組み、ユーザーのあらゆるオーダーに応えられる体制を整えている。

工場内の設備全般をカバーするオンリーワン企業を目指す

 同社が手がける分野は、工場全体から見れば一部であるが、生産ラインの効率化や作業環境の向上を目指すうえでは無視できない部分でもある。顧客の立場に立った提案ときめ細かな対応は口コミで広がり、技術的なアドバイスやコンサルティングを依頼されるケースも多い。代表取締役の磯田宏明氏は「困ったときにまず名前が浮かぶような会社になりたい。量産できる製品ではないが、一点一点に満足していただくことで信頼と実績を重ね、狭い分野でも存在感のある企業を目指す」と語る。そのイメージは、工場内の設備に関することなら何でも相談できる「ファクトリーコンビニエンス」のような存在だ。今後は、長年のノウハウと経験を活かした企画提案で積極的な営業展開を図り、道外への市場開拓も狙っていく。

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      ▲トラックと倉庫内をつなぐ         ▲流通トラックターミナルの仕分けラインコンベアー
  SUS製プラットホーム段差解消リフト                             

【技術者 INTERVIEW】
経験を重ねることで技術力が高まり、多彩な企画提案へとつながる

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<<エンジニアリング部 主任 星野 一義さん 昭和61年入社>>
 お客様の多くは食品や部品などを製造する工場です。顧客企業は1社でも工場は全道に点在しているので、エンドユーザーは30~40箇所におよぶこともあります。お客様の要望を聞き、それをカタチにするのが仕事ですが、お客様が望むことをどのように具体化して設計するかが一番難しいところです。ほとんどが一点ものなので、前例がなかったり、実験的だったりすることもあります。失敗できないというプレッシャーもありますが、自分のアイデアがカタチになり、それがうまくいったときは達成感がありますね。
 いろいろな業種の工場で多種多様な設備・機械を作っているので、一つひとつが経験となって蓄積されています。他業種で使われている技術を応用したり、組み合わせたりすることも多く、経験を積むことがよりよい企画・提案につながっていくと感じています。時には失敗することもありますが、それも貴重な経験の一つですね。

企業データ
会社概要

設立/昭和22年(1947年)10月
代表者/代表取締役社長 磯田 宏明
資本金/1,000万円
売上高/2億5,000万円(平成15年度)
従業員数/12名(平成16年12月現在)

事業内容

各種物流搬送機器および各種生産工場の製造設備機器等の企画・開発・設計・製造・販売・保守サービス

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)