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札幌の元気企業

株式会社大庭組(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役 大庭 和敬 氏

〒064-0807
札幌市中央区南7条西15丁目2番21号
TEL(011)561-2971 FAX(011)561-2960
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大庭組札幌工事事務所社屋

大庭組札幌工事事務所社屋


人びとの暮らしや地域環境を
大切にする土木工事の請負業務を通し、
21世紀に対応する地域づくりを
ハード・ソフト両面からサポート

時代に即応し、多様な土木技術と機材を導入

流雪溝と電線共同溝を一体化した街路整備事業

流雪溝と電線共同溝を一体化した街路整備事業

 (株)大庭組は、昭和36年(1961年)の設立以来、一貫して土木建築工事の設計・施工、請負を担ってきた地場を代表する土木建設企業だ。
 同社ではこれまで、時代ごとにさまざまな建設機械を工事に導入するとともに、新規技術の導入を随時図り、躍進を遂げてきた。
 札幌市が社会基盤を急速に整備するため、各種の建設工事ラッシュで賑わった昭和30年代後半。同社はこの時、札幌で初めてアメリカから大型のショベルカーを輸入し、工事に必要な道路の掘削を建設機械で行った。これにより工事スピードが飛躍的にアップし、官公庁における同社の信頼も高まって、事業の大幅な拡大につながった。
 やがて昭和40年代に入ると札幌市の街並みが整備され、上下水道工事における開削が困難になってきた。そこで現大庭社長が大手建設企業から同社に入社した昭和42年(1967年)から、本格的に推進工法による工事を導入。推進工法は、従来の開削工法のようにいちいち掘り返す必要がなく、作業は地下で行われる。住宅が密集した都市部においては、騒音、住民対策などの面で優れた画期的な工法である。地場企業としてはこれをいち早く導入し、技術向上に努力してきた同社は、以後同工法の改良・改善に合わせて技術導入を行い、今日の信頼と実績を積み重ねるに至った。

推進工法による上下水道工事に高い実績

セミシールドマシンによる推進工事

セミシールドマシンによる推進工事

 同社の技術的な強みは、創業当時から行ってきた上下水道の建設工事に関わる諸技術の保有と、地域環境を熟知した上で行う工事運営ノウハウの蓄積である。
 その中でも工事面で特筆すべき技術は、セミシールド推進工法である。この技術は、管の先端にシールド機(掘削機)を取り付け、ジャッキの推進力に合わせ排土しながら管を地中に埋設する工法である。推進工法には大きく分けて3つの方式があり、施工延長や線形、土質の状態、地下水との関係などの条件により選定されるが、同社ではいち早く泥水式を採用。泥水式は、掘削面の安定を図りながら掘進を行い、切削した土砂を処理装置により土砂と泥水に分離し、泥水を再循環して利用するのがポイントで、最もシステマチックな工法といえる。また、同社では札幌という地域のさまざまな地理的条件を踏まえた上で着実に実績を重ね、同工法のスペシャリストとして知られる存在になった。このほかにも、道路の形状に合わせたカーブ推進技術など、進化する工法も即座に導入。その技術運営の高さが評価され現在に至っている。

公共工事などに求められる説明責任、情報開示に対応

工事情報共有化ツール「C-Web」のターミナル画面

工事情報共有化ツール「C-Web」のターミナル画面

 そして同社は、これらの工事技術もさることながら、工事現場の管理・監督、通行の道路誘導、近隣の住民対策など、ソフトの部分においてもこれらをトータルに管理・運営する高い信頼と能力を保有している。
 これらのノウハウを、今後のビジネス展開に生かそうと別にソフト会社を立ち上げ、開発したのが工事情報共有化ツール「C- Web(http://www.wcric.com/)」である。これは、近年高まりをみせている説明責任、情報開示など、公共工事に対しても求められている事柄を、インターネット上に公開。誰でもサイトを閲覧することで、工事の概要から直近の進捗状況までを知ることができるというコンテンツである。このソフトを同業他社等に売り込み、コンテンツに参加してもらうことでサイト内の情報を豊富にし、総合的な工事情報共有化ツールとして位置づけるべく取り組んでいる。なお、この事業は札幌市の平成15年度中小建設業経営IT化促進モデル事業に採択された。
 地域に根ざした地場企業だからこそ分かる地域習慣や人々とのつながりを大切にしつつ、上下水道などの公共工事を主に請け負ってきた同社のこれらの取り組みに今後とも期待したい。

【技術者 INTERVIEW】
先進の技術と豊富な実績の歴史を持ちつつやりたいことにチャレンジさせてくれる社風です

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<<事業企画部主任 齋藤 達也さん 平成10年入社>>
 私がこの会社への入社を希望したのは、道路や河川の仕事など、土木事業に関するいろいろな仕事を経験できるところに魅力を感じたからです。
 入社後は、工事部で現場監督などの仕事に約4年にわたり携わりました。そして現在は、当社の新規事業として立ち上げた「C-Web」の企画・運営・管理をおもに行っています。
 Web上にのせるための登録作業や更新などは、作業現場との連携を密接にとりながら毎日行っています。このシステムを同業他社さんなどにももっと利用していただけるようになると、札幌や近郊の土木工事全体の情報開示システムを構築することができるようになると思います。
 この事業を任せられたように、自分の希望する仕事を積極的に任せてくれる会社なので、今後ともいろいろな企画を考えて事業化できるようチャレンジしていきたいと思っています。

企業データ
会社概要

創立/昭和25年(1950年)4月
設立/昭和36年(1961年)1月
代表者/代表取締役 大庭 和敬
資本金/2,000万円
売上高/13億9,400万円(平成16年3月期)
従業員数/42名

事業内容

上下水道、河川、橋梁工事、除雪など土木建築工事の設計・施工並びに請負い、ソフトウエア開発・販売

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)