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札幌の元気企業

株式会社きのとや(『札幌の技術2006年ものづくり編』掲載)

代表取締役 長沼昭夫 氏

〒007-0805
札幌市東区東苗穂5条3丁目7番36号
TEL(011)786-6161 FAX(011)785-5005
URL http://www.kinotoya.com/(新しいウィンドウが開きます)
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代表取締役 長沼昭夫 氏








「幸せシーン」をお届するために
 鮮度・味覚に深くこだわった洋菓子づくりを展開

「ジャスト・イン・タイム」方式でつくりたてのおいしい洋菓子を提供

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 こだわりのおいしさが人気を呼び、株式会社きのとやは、創業から20数年の間に札幌屈指の人気洋菓子店に成長した。
 おいしさの決め手の一つは「鮮度」。同社では常につくりたての商品を提供するために「ジャスト・イン・タイム方式」を取り入れている。センター工場と各店舗が連携を密にし、必要なものを必要なときに製造し配送するシステムを築いている。こうしたシステムで多店舗展開する洋菓子店は全国的にもあまり例がなく、それを可能にする工場のライン、人員の配置、機敏な行動力のすべてが、同社の高い技術力といえる。また、素材へのこだわりもおいしさの秘密だ。北海道が全国に誇る新鮮な乳製品や果物などをふんだんに使い味覚を徹底追求。ケーキはもちろん、スフレやクッキーなどにも北海道産の素材が豊富に使われ、地元はもとより観光客にも人気のヒット商品が次々と誕生している。

宅配サービスにもきめ細かく対応「札幌スイーツ」構想に向けた取り組みも

 同社では創業間もない昭和59年(1984年)から宅配サービスも行っている。現在では本社に併設する受注センターに窓口を一本化し、きめ細かい宅配業務で利用者の好評を得ている。受注から配送まで人手と手間を要する宅配は、店舗販売に比べると利益率は低い。同社が宅配を行うのは、おいしいものをより多くの人に提供するため。
 おいしいものは幸せを呼ぶ。より多くの人々の「幸せシーン」を描いていきたい。それが同社の基本姿勢である。
 長沼昭夫代表取締役は札幌洋菓子協会の会長を務める。現在同協会では「スイーツ王国さっぽろ推進協議会」を立ち上げ、「札幌スイーツ」構想の実現に向け取り組みを進めている。これは毎年テーマを決め、それに沿ったスイーツを各店舗が創意工夫を凝らして作り上げ、札幌スイーツという統一ブランドで販売するというもの。おいしさあふれる北海道の、さらなるイメージアップにつながるものと期待が膨らむ。

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【TOP INTERVIEW】
技術、アイデア、やる気を持って新しい道を積極的に切り開いてほしい

<<代表取締役 長沼昭夫さん(58歳)>>
 当社では業務面や商品面について、従業員が積極的に改善提案を出せる社風を築いています。問題点を見過ごさず、昨日より今日、今日より明日が良くなるように、全社一丸で取り組んでいます。
 これからは、ますます「技術」を持った人が活躍する時代になってくると思います。パティシエもその代表です。消費者のニーズをしっかりとらえてこつこつと腕を磨けば、一流パティシエとして人気店を運営していくことも決して夢ではない。パティシエが最も力を発揮できるのは30代。技術とアイデア、そしてやる気をベースに、若い人たちはどんどん道を切り開いていってほしいですね。

【TOPICS】人・もの・技術
「札幌スフレ」「きのら」「札幌農学校」とおいしさ続々

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 同社では商品開発にも力を入れており、ここ数年の間に代表的なヒット商品も生まれている。その先駆けとなったのが「札幌スフレ」だ。平成12年(2000年)に「きのとやのスフレ」として発売して以来、徐々に人気を拡大。道産の濃厚なクリームチーズをたっぷり使った風味豊かな味わいは、全国放送のテレビ番組でも絶賛され、今では“全国区”の人気を獲得している。
 これに続き平成17年(2005年)3月に札幌洋風どら焼「きのら」を、また同年4月に純北海道産特性ミルククッキー「札幌農学校」を発売した。「きのら」はスポンジケーキにたっぷりの生クリームとつぶあんをサンドした生菓子で、現在人気急増中。また「札幌農学校」は北海道大学との提携商品で、売り上げの一部を同大学の緑化支援のために寄付している。

企業データ
会社概要

■創業/昭和58年(1983年)7月
■設立/昭和60年(1985年)12月
■代表者/代表取締役 長沼昭夫
■資本金/3,000万円
■売上高/18億円
(平成17年6月期〈きのとや製菓(株)〉含む)
■従業員数/180人(準社員、パート、アルバイト含む)
(平成17年12月1日現在)
〈店舗〉
■白石店
札幌市白石区東札幌3条5丁目1-20
■琴似店
札幌市西区八軒5条西3丁目4-16
■三越店
札幌市中央区南1条西3丁目三越札幌店B2F
■大丸店
札幌市中央区北5条西4丁目大丸札幌店B1F
〈沿革〉
□昭和58年7月/札幌市白石区東札幌にて創業、白石店開店
□昭和60年12月/株式会社きのとやを設立
□平成元年11月/札幌市東区にセンター工場開設
□平成6年5月/センター工場を増築し本社機能を白石店より移して本社工場、受注センターとする
□平成9年9月/琴似店開店
□平成13年4月/きのとや製菓株式会社(スフレの製造販売)を設立
□平成13年10月/三越店開店
□平成15年3月/大丸店開店(きのとやカフェ併設)

事業内容

洋菓子製造販売

(『札幌の技術2006年ものづくり編』掲載)