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札幌の元気企業

株式会社池田熱処理工業(『札幌の技術2007年ものづくり編』掲載・平成30年12月更新)

代表取締役社長 池田 隆久 氏

〒007-0823
札幌市東区東雁来3条1丁目1番27号
TEL(011)781-5555 FAX(011)781-0034
【札幌機械センター協同組合】
URL http://www.ikenetu.com(新しいウィンドウが開きます)
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金属熱処理の道内シェア90%で機械工業を支える
熟練の技術と多彩な設備に自動車産業専用ラインを増強

金属熱処理の道内のパイオニアにしてトップリーダー

株式会社池田熱処理工業は、昭和36年(1961)に道立工業試験場の支援をうけて導入した出力40kWの真空管式高周波誘導加熱装置1台で創業した。炭鉱用機械の部品で大きく業績を伸ばし、昭和46年(´71)に東苗穂工業団地に工場を建設して機械加工部門を充実させ、農業機械の部品へシフトしていった。
現在は、道内を中心に約450社との取引があり、道内の金属熱処理では90%以上のシェアを誇っている。30年来のつきあいがある(株)ダイナックスのクラッチ板の熱処理加工は平成12年(2000)から始まり、現在は同社の売上の60%を占める主力事業となっている。一方、機械加工部門では、溶接タイプ油圧シリンダーの製作もおこない、プレス、研削、塗装、組み立てなどの体制も整えている。

                                 

  ▲道内企業初の高周波             ▲油圧シリンダーは、一貫生産         ▲CNC円筒研削盤
  焼入れ機を導入して創業          オーダーメード品に強み           長尺・大口経等にも対応可能

総合金属熱処理と精密機械加工の統合

金属熱処理は、金属材料に加熱、冷却などをおこなうことにより、耐久性、耐摩耗性、耐熱性などを与える技術で、同社では、創業以来蓄積された技術により、多様な形状・材質の熱処理に対応している。熱処理設備は、関東以北最大級の規模を誇り、道内唯一の大型応力除去焼鈍炉では鋳造品の処理もおこなっている。また、高周波焼入れは、誘導電流を利用して鋼材の表面だけを硬化させる技術で、耐疲労度・対摩耗性に優れているだけでなく、部品の歪みや変形も少ないため、歯車やシャフトなど機械部品に適している。近年は、24時間運転が可能な連続光輝熱処理炉や窒化ポテンシャル制御可能なガス軟窒化炉、3次元座標測定機など高精度機器の導入も積極的におこない、品質の向上を図っている。
                    
   ▲3棟の工場に関東以北      ▲連続光輝焼却炉          ▲三次元座標測定機
   最大規模の設備

【TOP INTERVIEW】
Up-Dating!(日々あらたなる挑戦!) 新しいテーマへのチャレンジで技術強化

<<代表取締役社長 池田 隆久氏>>

昭和36年に道内唯一の金属熱処理業として創業し、現在は、金属熱処理加工と精密機械加工の2部門を柱に、長年培ってきたノウハウと高度な技術力でお客様のニーズに応えています。
北海道においては、農機具や建設機械のメーカーが数多く立地し、地域や用途に応じて異なる様々な機械を生産していますが、当社は、確かな技術と自社生産ならではの小回りの利く生産体制を強みに、メーカーの加工受託先として、地域を支える存在となっています。
近年は、CBT(連続光輝焼鈍炉)を新設し、自動車部品の大量生産体制を整えたほか、AMS(航空宇宙材料規格)対応の真空熱処理炉や三次元座標測定機など、高精度機器の導入を積極的に進めています。刻々と変化していく社会に対し、技術力強化や品質向上を図り、日々新たなる課題に取り組んでいきます。

【TOPICS】わが社のイチオシ
窒化ポテンシャル制御可能なガス軟窒化炉の導入で、より高品質な製品を安定供給

平成29年に、高機能窒化ポテンシャル制御、24時間操業が可能な連続ガス軟窒化炉(オリエンタルエンヂニアリング)を導入した。従来型の定量ガス導入によるガス軟窒化処理では、化合物層の厚さや窒化層の組成をコントロールすることが難しく、人による導入量調整が必要であったが、水素センサーを利用した新しい窒化雰囲気制御技術を用いることにより、化合物層の組成や厚さを自動で制御し、より高品質な製品を安定的に提供できるようになっている。

企業データ
会社概要

■創業/昭和36年(1961)09月
■設立/昭和38年(1963)10月
■代表者/代表取締役社長 池田 隆久
■資本金/6,000万円
■従業員数/50名

沿革

□昭和36年09月 高周波誘導加熱装置を設置し、創業
□昭和38年10月 資本金250万円で株式会社池田熱処理工業に改組
□昭和46年03月 東苗穂工業団地に工場を建設し、機械加工部門を充実
□昭和50年06月 東苗穂工場を増築し、本社業務並びに工場を移転統合
□平成06年10月 第二工場操業開始
□平成17年07月 第三工場を増築し、連続光輝焼鈍炉を新設
□平成28年12月 ISO9001(2015年版)を認証取得(本社並びに全工場)
□平成29年09月 創業55周年 新体制のもと生産設備を拡充
         AMS(航空宇宙材料規格)対応、高精度真空熱処理炉を導入
□平成29年10月 第三工場に連続ガス軟窒化炉を新設

主な取引先

(株)ダイナックス、北海道ニプロ(株)、(株)IHIアグリテック、北海バネ(株) 他

主要設備

【熱処理設備】
□高周波焼入設備        電気興業    5台
□滴注式ガス浸炭炉       オリエンタル  3台
□滴注式ガス浸炭窒化炉     オリエンタル  3台
□ガス軟窒化炉         オリエンタル  3台
□光輝焼戻炉          オリエンタル  2台
□真空熱処理炉         中日本炉工業  4台
□焼鈍炉・焼戻炉        オリエンタル他 8台
【機械加工設備】
□マシニングセンタ       三井精機 他  6台
□CNC旋盤、NC旋盤、汎用旋盤   オークマ 他    16台
□CNC円筒研削盤        オークマ    2台
□ホーニング盤         浜野鉄工 他  3台
【検査設備】
□三次元座標測定機       東京精密    1台
□デジタルマイクロスコープ   キーエンス   1台
その他多数 ※HP参照(http://ikenetu.com)

事業内容

・高周波焼入焼戻し
・ガス浸炭及び浸炭窒化焼入れ焼戻し
・一般熱処理加工(調質、ずぶ焼入、焼鈍し、焼きならし)
・機械加工
・油圧シリンダー設計・製作

(『札幌の技術2007年ものづくり編』掲載・平成30年12月更新)