ホーム > 札幌の元気企業 > 50音別索引

札幌の元気企業

東洋鍍金株式会社(『札幌の技術2007年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 手塚 孝雄 氏

〒063-0834
札幌市西区発寒14条11丁目1番43号
TEL(011)665-4433 FAX(011)665-4715
【札幌鉄工関連協同組合】
URL (新しいウィンドウが開きます)
代表取締役社長 手塚 孝雄さん

代表取締役社長 手塚 孝雄さん





道内他社にはない独自の銀メッキ、
錫(すず)メッキの大量処理技術、
自動化技術の導入もいち早く

道内唯一のメッキ処理自動化に向けた設備

 東洋鍍金株式会社は、銀メッキ、錫メッキを大量に処理する技術に定評がある。メッキ加工の品質は前処理の良否にかかっているため、多様な素材と加工法に応じて溶剤の配合や電解の手法を選び、適切な前処理を徹底させている。また、亜鉛メッキ加工の自動化においては道内他社を引き離し、経験の浅い技術者でも効率的な作業が可能だ。全自動エレベーター亜鉛メッキ装置は道内唯一の設備であり、全自動バレルも少人数での各種処理を可能にしている。
 近年は、亜鉛・ニッケル等の原材料費の高騰により、不良品によるむだを出さない品質管理の高さが求められているため、検査設備も充実させ自社検査体制をととのえている。

2007_m09_2      2007_m09_3
  ▲発寒工業団地に建つ工場   ▲自動化により少量多品種に対応

主力の電気メッキは独自の技術で成長、少量多品種で顧客のニーズに応える

 同社は、メッキ技術者である現社長が30歳のときに経営を委譲され、廃業した他社の工場を引き継ぐなどして発展し、昭和61年(1986)にかねてから土地を取得していた発寒鉄工関連団地に工場を構えた。半導体のメッキ処理をてがけていた時期もあるが、現在は電気部品や一般工業用部品への電気メッキ加工を主力とし、防雪材や建築金物への溶融亜鉛メッキもてがけている。平成3年(´91)頃から取引している配電機器専門メーカーの(株)三英社製作所北海道事務所から銀メッキや錫メッキの仕事を受注し、他社にはない独自の技術を開発し定着させた。また、平成15年(2003)にポリ塩化ビニルかごを内蔵した亜鉛メッキ処理機械を導入し、釘やトラック・トラクター用チェーンのメッキを始めている。

2007_m09_4      2007_m09_5
▲メッキの各工程に独自の技術   ▲工業用部品や装飾部品等
                     さまざまな用途   

【TOP INTERVIEW】
メッキの技術は経験の積み重ね。電気メッキは進歩し重要性が増しています

<<代表取締役社長 手塚 孝雄さん>>
 当社は、電気メッキのプロフェッショナル集団です。道内の電気メッキ専業は15社程度ですが、電気メッキは加工の種類が多いため一般的に少量多品種生産で、当社では、銀や錫メッキを大量に処理する技術に力を入れています。メッキは自動化できない技術も多く、前処理工程での溶液の調合など技術者としての経験を要し、手作業の部分では、顧客の好みに合わせた色だしをするのが職人としての腕の見せ所です。一人前になるまで10年かかります。北海道めっき工業組合の理事長だった時は技能検定を実施して技術者の育成に力をいれました。当社では、社会人経験のある人材を中途採用し、得意なものを中心に技術を身につけ長く勤務してもらっています。

【TOPICS】わが社のイチオシ
特殊な素材に異なる膜厚が混在する銀メッキは工夫の賜物

銀メッキ処理した電気部品

銀メッキ処理した電気部品

 一般に銀メッキは素材と銀を、発注元から供給され加工料のみ受け取る仕組みとなっていて、品質管理が利益を左右する仕事である。同社では、メーカーからの厳しい品質管理の要求にこたえ高価な原材料をむだにせずに処理する技術を苦心して開発。最初の難関は、銅とタングステンの異なる金属が一緒になった素材にメッキ処理をすることだった。工業試験場にも相談して工場長が何カ月も苦闘し、ついに効果的な前処理の薬品の配合を発見した。さらに、メッキの膜厚は部位によって3ミクロンと20ミクロンとする仕様については、特殊な道具を開発することで解決をはかった。銀メッキ装置は半手動とし、工程の途中で膜厚を測定している。
 そのような努力によって発注元の(株)三英社製作所は、当初本州企業に発注していたものを地場企業に切り替えるにあたり、東洋鍍金をパートナーとして選んだ。

企業データ
会社概要

■創業/昭和38年(1963)08月
■設立/昭和39年(1964)02月
■代表者/代表取締役社長 手塚 孝雄
■資本金/2,500万円
■売上高/2億6千万円(18年12月期)
■従業員数/24名

沿革

□昭和38年08月 札幌市中央区北1条東9丁目にて営業開始
□昭和39年02月 資本金30万円にて有限会社東洋鍍金工業所を設立
□昭和43年07月 札幌市白石区中央に移転
□昭和53年07月 札幌市発寒工業団地内に用地取得
□昭和59年07月 株式会社に組織変更
□昭和61年05月 東洋鍍金株式会社に改称
□昭和61年06月 現在地に本社工場を移転

主な取引先

(株)三英社製作所
稔造機(株)
(株)中島機械製作所 ほか

主要設備

□全自動エレベーター亜鉛メッキ装置
□全自動バレル 亜鉛メッキ装置
□半自動 釘亜鉛メッキ装置
□半手動 銀メッキ装置
□錫メッキ装置2,000
□電解式膜厚計

事業内容

・電気メッキ加工

(『札幌の技術2007年ものづくり編』掲載)