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札幌の元気企業

昭和レーベル印刷工業株式会社(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役 佐々木 敦 氏

〒063-0836
札幌市西区発寒16条14丁目4番10号
TEL(011)663-1211 FAX(011)663-1263
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本社社屋と工場

本社社屋と工場








ラベル印刷の可能性をみつめ総合プロデュースする専業メーカー
 道外進出や技術導入も積極的に展開して業界をリード

エンドユーザーへの営業戦略で事業確立仙台・東京市場へ進出

8色オフセットラベル印刷機

8色オフセットラベル印刷機

 昭和レーベル印刷工業(株)は、道内最大手のラベル専業メーカーである。現在、大手食肉メーカーや製パン業界など、数多くの企業が生み出す製品に貼るラベルの印刷・製造を手がけて、順調に業績を伸ばしている。
 同社の設立は昭和47年(1972年)のこと。大手印刷関連の会社に勤めていた佐々木社長が、27歳の時に脱サラし、3台の印刷機械を導入してはじめた。社長を含め人員も7名と、準備万端体制を整えた中での創業は佐々木社長の強い事業展開への信念があった。
 当時ラベル印刷を行っていた同業他社のほとんどが、印刷会社などの下請けを行っていた。これに対し新規参入した同社は、直接ラベルを必要とする水産加工や農産物加工会社などの食品業界のエンドユーザーに対して営業を展開し、顧客を次々と獲得。ラベルを必要とする企業との直接契約のもとで、さまざまなタイプの商品を開発・製造し、事業を軌道に乗せることができた。
 その後、昭和54年(1979年)には、同業他社を買収する形で仙台営業所・工場を開設。この時、仙台営業所で行われていた本州の質の高いラベルの技術が、同社の技術レベルをさらに向上させる事になった。例えばそのひとつが、当時、北海道ではほとんど導入されていなかったカラー写真をラベルに刷り込む技術である。同社はこの技術を北海道で最も早く活用し、商品の使用例写真やイメージ写真を刷り込んだラベルを多数製作、現在に至るまでさまざまな商品の販売促進に、またラベルの高品質化に、何よりも中身商品のグレードアップに貢献している。
 また、平成元年(1989年)には東京支店を設置。平成16年(2004年)5月には東京にも印刷工場を開設し、受注から製造までを一括管理できる体制を整えるなど、首都圏での展開も強化。先進的な技術を他社に先駆けて次々と導入しながら事業展開を図り、現在に至っている。

生産者の顔が見えるラベルでトレーサビリティーを支援 デザイン重視、極少ロットにも対応

デザイナーが顧客の要望をもとにデザイン デザイナーが顧客の要望をもとにデザイン

デザイナーが顧客の要望をもとにデザイン デザイナーが顧客の要望をもとにデザイン

 最近では、「食」に対する安心・安全を求める消費者ニーズの高まりを受け、生産者の顔を印刷したラベル「穫れ~サビリティー」の企画・製造も手がけて好評を得ている。これは食品製造業界や飲食業界などで特に求められている食品の生産履歴がわかるトレーサビリティー制度に対応したものである。このように同社は時代のニーズをすばやくキャッチしたラベルを提供することで、つねに新しい販路を開拓している。
 もちろんデザイン力にも定評があり、複数のデザイナーが顧客の要望に応じたクオリティの高いデザインを提案。さらに、オンデマンドラベル印刷機の導入により50枚、100枚といったプレゼン用等のための極少ロットの注文にも対応できる体制を整え、きめ細やかな営業戦略で受注を拡大している。またスタッフには、「ラベルは商品の顔である」という意識を常に持たせ、「その商品が売れますようにという熱い思いを込めてラベルの製造にあたるよう」求めている。こうした思いは、確実にスタッフに伝わり、それが日々の仕事に反映されて、商品の付加価値を高める同社ならではの顧客満足度の高いラベルの生産につながっている。
 さらに同社では、従来ラベルを印刷する凸版印刷方式に加え、最新のオフセットラベル印刷方式を採用。これによって従来の方式では表現しきれなかったカラー写真やグラデーション画像をラベルとして製作し、積極的に営業展開をしている。

ラベルとラベラーの販売で商品表示のトータル提案

企画商品のパンフレットやラベル

企画商品のパンフレットやラベル

 また、印刷したラベルとそのラベルを自動的に商品に貼る機械をセットで提案販売。ラベラーメーカーとの販売代理契約も結び、顧客の作業の効率化や省力化等をトータルに提案する事業も行っている。
 質のよい印刷、レベルの高いデザイン、そして潜在するニーズを形にできる企画力やスピーディーな対応で業界をリードする同社は、ラベルに内包された諸条件を高度に引き上げ、ラベルの新しい可能性を引き出しながらビジネスを拡大。首都圏進出も果たした現在、今後のさらなる事業展開に期待が集まっている。

【技術者 INTERVIEW】
商品の顔をつくっているという責任と嬉しさ お客様のサポートをしている心構えで印刷します

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<<製造一課 課長 中島 好典さん 昭和60年入社>>
 私は、現在オフセットラベル印刷機のオペレーターとして働いています。
 この機械は水なしオフセット方式で、冷風で冷やしながら印刷をしていくのですが、湿度や気温、季節などによっても調節が必要になるので、稼働中は常時気が抜けません。
 毎日の作業を通して、お客様が望む以上の商品を提供していくことができればと考えています。ラベル・シールは商品の顔。お店で買い物などをしている時に、自分の手がけた商品があると嬉しくなり、多くの消費者に受入れられてほしいと思います。同時に責任も感じます。
 工場は交替制を採用し、ほぼ24時間稼動しています。スタッフの年齢が比較的若いせいもありエネルギッシュで活気があります。また、チームワークが非常に良く、いざというときには団結力を発揮して一丸となって仕事に当ります。こうした若さとパワーが当社の特徴ではないかと思います。

企業データ
会社概要

■設立/昭和47年(1972年)7月
■代表者/代表取締役 佐々木 敦
■資本金/4,400万円
■売上高/9億4,000万円(平成16年3月期)
■従業員数/55名(平成16年3月現在)

事業内容

ラベル、シールの印刷、一般商業印刷ほか

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)