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札幌の元気企業

ノースバイオラボラトリーズ有限会社(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役 大庭 由希 氏

〒004-0041
札幌市厚別区大谷地東4丁目2番1-802号
TEL(011)801-4737 FAX(011)801-3828
URL http://www4.ocn.ne.jp/~northbio/Top/(新しいウィンドウが開きます)
取締役 大庭 丈明さん

取締役 大庭 丈明さん








医師ネットワークを活かし、新しい形態で
製品開発を行う化粧品ベンチャー

製品開発を支える密接な医療機関との連携

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 医師の院内処方薬としての化粧品である「ドクターズコスメ」は、従来アトピーやニキビなど皮膚病の症状改善を主な目的としてきた。しかし、最近は美白、シミ消し、シワ取りなど、より積極的な効果を求める声が院内外を問わず多くなってきた。そこで、ドクターズコスメの品質と安全性はそのままに、一般消費者向けに製品化を図るのがノースバイオラボラトリーズである。
 開発担当の大庭取締役は、北大理学部で高分子を学び、環境科学研究所で修士、札幌医科大学で医学博士を取得した後に、化粧品メーカーで開発に携わったキャリアを持つ、高分子と医療と化粧品の専門知識を兼ね備える稀少な人材。創業期のベンチャーながら薬用化粧品と医薬部外品両方の製造業許可を持つ。医師との連携による先端技術の導入、臨床データの取得と検証を強みに、従来の枠を超える化粧品開発を目指す。

直販をモットーに製造メーカーとして成長を図る

化粧品「メディプル」シリーズ

化粧品「メディプル」シリーズ

 同社の特徴をあらわす代表製品として、ビタミンCを高濃度に配合したスキンケアローションがある。従来技術では化粧水に高い濃度でビタミンCを配合すると、成分沈殿や変色など劣化が起こる問題があった。しかし、同社では10%という高濃度を他社に先駆けて添加物無しで実現し、高品質を求めるユーザニーズにいち早く応えた。
 また、同社のブランドである「メディプル」はもともと、大庭氏が主宰していた安全な生活環境を考える全国各地の医師、大学、企業の研究者の情報ネットワークの名称。そのネーミングには「医療+α(メディカルプラスアルファ)」の思いが込められている。
 現在、同社製品の販売はエンドユーザと直接関わりながら製品開発を行う考えから、通信販売を中心としている。今後は、より幅広いブランド浸透活動を展開していく考えだ。

北海道産の雑海草を使い基礎化粧品を共同開発

 同社は医療機関とだけでなく、地域の産学官連携プロジェクトにも積極的に参画し、製品開発の幅を拡大。平成16年度 (2004年度)には、根室産業クラスター創造研究会、道立釧路水産試験場、北海道大学との共同事業で、産業廃棄物として捨てられているアイヌワカメとアツバ昆布などの雑海草を使ったスキンケア化粧品を開発した。
 同プロジェクトでは、コンブ漁場で厄介物として扱われるアイヌワカメとアツバ昆布などの海草に多く含まれている多糖類「ラミナラン」の持つ、ヒト細胞を活性化する機能に着目し、皮膚への刺激が少なく保湿性の高い化粧水と乳液、ジェル状美容液の三タイプを製品化した。
 今後も北海道の海洋原料、水産資源に含まれるコラーゲンやコンドロイチン、キチンキトサンなどを用いた製品開発に取り組んでいく計画で、北海道発の化粧品メーカーとして可能性を広げている。

【TOP INTERVIEW】
指名は効果と安全性を共に高いレベルで満たす化粧品の開発

<<取締役 大庭 丈明さん>>
 メーカーで化粧品開発に従事する傍ら、皮膚科医の院内処方剤のコンサルティングをしていましたが、平成13年(2001 年)の化粧品製造の規制緩和を機に、自ら化粧品メーカーになることを決意し、起業しました。近年の急速な基礎医科学の進歩によって、消費者の化粧品選びも従来の主に使用感に依存したものから、一歩進んだ美容効果や理論を求めるものへと変化しつつあり、化粧品に求められるニーズの水準も高度になっています。当社は医療、研究機関との連携を活かして、効果と安全性を高いレベルで両立させる化粧品メーカーとして成長していく所存です。

企業データ
会社概要

■設立/平成13年(2001年)8月
■代表者/代表取締役 大庭 由希
■資本金/300万円
■売上高/3,000万円(平成15年度)
■従業員数/5名

沿革

□平成11年07月 個人事業主として医療機関向けのコンサルティング業務開始
□平成13年08月 会社設立
□平成14年   医薬部外品、化粧品製造業許可取得

事業内容

・ 薬用化粧品の企画開発・製造・販売
・ 医薬品、食品、家庭用品類の研究開発及び安全性情報提供
・ 美容・健康・補助医療関連情報誌の編集
・ 化粧品の受託製造

開発実績・主な製品

・ サケ皮コラーゲンを用いた化粧品の研究開発
・ ニキビ治療を目的とした医薬品及び薬用化粧品の開発
・ 安全性の高い新規化粧品原料(保湿剤)としての多糖類及びタンパク質の研究
・ 茶抽出物が美容と健康に及ぼす効果の基礎的研究
・ 市販化粧品を用いた美白効果の検討
・ 各種医療機関から依頼される化粧品の受託製造開発

(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)