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札幌の元気企業

株式会社M.C.S(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役 斉藤 雅文 氏

〒060-0063
札幌市中央区南3条西8丁目7番地4 遠藤ビル5F
TEL(011)596-0201  FAX(011)596-0234
URL http://www.mcs-fs.com/(新しいウィンドウが開きます)
代表取締役 斉藤 雅文さん

代表取締役 斉藤 雅文さん











 北海道ブランドの融雪制御装置に高い評価
 すぐれた製品開発力と着実な技術力で全国へ

創業すぐに開発した自社製品データロガーがヒット

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 株式会社MCSは、元沖電気のシステム営業であった斉藤雅文社長が、札幌の情報系企業の取締役営業部長を務めたのちに独立、平成6年(1994年)に設立したシステムハウスである。
 設立後すぐに手がけたのがデータロガー。データロガーとは、様々な観測用データをデジタルデータとしてPCやメモリに取り組む測定装置のこと。最初の製品「FreeSlot-68KD」シリーズは、16ビットCPU(68K)を使用し、多機能でマルチチャンネルに対応しているとともに、PCに簡単にデータ回収ができる利便性をもっている。この成果に基づきさらに、防水・防塵プラスチックケースに収納され、-40℃~+80℃までの環境で使用可能な屋外設置用のフィールドデータロガー「野原計蔵F80シリーズ」を開発・発売。これらデータロガーは、同社の主力商品として、現在もユーザに高い評価を受けている。

高機能・低価格の融雪制御装置を開発

融雪制御装置「Ms2」

融雪制御装置「Ms2」

 現在同社が最も力を入れる主力商品が、融雪制御装置「Ms(エムズ)シリーズ」である。設立まもなく受託納入したビル向けの融雪コントロールオンラインシステムが、使い勝手の良さで評判が良かったことから商品化を決断。商品化第一弾の「MCS-1」を開発・発売した。
 「Msシリーズ」の特徴としては、1台で駐車場やスロープなど最大4カ所を制御、一般家庭から大規模なロードヒーティングにまで対応していること。また電気・温水の2種類の制御ができ、降雪感度調整も自在にできること。RS232Cインタフェースによりオンラインでの監視・制御ができることなどが挙げられる。さらに動作記録を最大14日、本体内のメモリに蓄積する機能がある。これはエンドユーザとの関係に不可欠で、記録を保持することで、気候条件と動作の関係を明確にし、納品後のメンテナンスやトラブル防止を可能にする意味をもっている。

ハード・ソフトの上流を押さえる企画・開発力

 このように高機能でありながら低コストを実現した「Msシリーズ」は、北海道の優位性を生かした商品として全国から注文があり、札幌商工会議所の「北のブランド」にも選定されるなど、同社のブランドを高めるものとなっている。
 同社は、システムハウスとしてハード、ソフトの企画から基板設計、筐体設計、組込ソフト開発、ファームウェア開発、PCアプリケーション開発など、自社内で一貫した開発体制を確立している。基板製造や組み立てなど大量に発生する製造は、道内のパートナー企業に発注。上流工程を押さえることで、技術力を社内に蓄積している。またこのような同社の、データ制御、通信、センシング等に強い技術を評価したNTTドコモ北海道などに、DoPaを利用した様々なソリューションを開発納入。この分野も同社のもうひとつの事業の柱として成長している。

【TOP INTERVIEW】
自社製品を生むことで技術が蓄えられ長期的な事業を展望できる

<<代表取締役 斉藤 雅文さん>>
 創業以来、ハード、ソフト両方に深い技術力と知識をもった会社を目指して事業を展開してきました。会社として長く生きていくために受託開発だけではなく、最初から自社製品をきちんともつことを事業戦略として、ソフト・ハードの両面の技術を磨き、データロガーや融雪制御装置などの製品を送り出してきました。また受託の仕事も、技術を蓄積することで、自社の商品に生かすこともできますし、販売権を確保した受託開発の方式もやっています。この受託と自社製品の両輪でこれからも前進したいと考えています。

企業データ
会社概要

■設立/平成6年(1994年)3月
■代表者/代表取締役 斉藤 雅文
■資本金/1,000万円
■従業員数/7名(平成16年12月現在)

沿革

□平成06年03月 資本金300万円で有限会社エム・シー・エス設立
□平成06年10月 多機能・多チャンネルデータロガー「FreeSlot-68KDシリーズ」開発・販売開始
□平成07年04月 資本金500万円に増資
□平成08年02月 新型融雪制御装置(MCS-1)開発・販売開始
□平成08年06月 フィールドデータロガー野原計蔵F80シリーズ開発・販売開始
□平成09年03月 Ms2融雪制御装置(MCS-2)開発・販売開始
□平成12年02月 資本金700万円に増資
□平成14年04月 MsJr融雪制御装置(MCS-Jr)開発・販売
□平成15年03月 資本金1,000万円に増資 株式会社M.C.Sに組織変更
□平成16年10月 Msシリーズ融雪制御装置が札幌商工会議所主催「北のブランド2004」のIT・ソフトウェア関連部門にて認証を受ける

事業内容

・ 電子計測機器開発・販売
・ コンピュータシステム及びソフトウェアの開発・販売
・ 気象観測システムの開発・販売
・ 融雪コントロールシステムの開発・販売
・ その他自動化・省力化装置及びシステムの開発・販売

主要製品

・ インテリジェントデータロガー
FreeSlot-68KDシリーズ
・ フィールドデータロガー
野原計蔵 F80シリーズ
・ 融雪制御装置
Msシリーズ

(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)