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札幌の元気企業

株式会社ロム(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)

代表取締役 高谷 範子 氏

〒001-0930
札幌市北区新川794-7
TEL(011)769-3311 FAX(011)769-3312
URL http://www.rom-ef.co.jp/rom_top_all.htm(新しいウィンドウが開きます)
専務取締役 有森 秀一さん

専務取締役 有森 秀一さん








生物が持つ特性・機能を
「発想」と「技術」によって
魅力ある製品開発に挑む

産学官連携の効率的且つハイレベルな研究体制

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 株式会社ロム(以下、ロム)は、微生物の特性・機能を利用して環境問題の解決と酪農畜産農業の発展に役立つ製品を開発する環境・アグリバイオベンチャー。社会のニーズと研究機関に眠るシーズとを結びつけて北海道発の国際研究開発型企業を目指して平成15年(2003年)春に創業した。それぞれの専門分野を活かすべく、現在は北海道大学大学院地球環境科学研究科の奥山英登志助教授、産業技術総合研究所ゲノムファクトリー部門の湯本勲研究グループリーダーと連携を組み、効率的且つハイレベルな研究体制を技術基盤としている。
 有用物質生産能力の高い微生物を北海道の様々な自然環境の中から探索・単離し、微生物の持つ物質循環の能力を応用して環境・アグリバイオ分野、有用遺伝子資源分野に適用させる。そして、実用化能力の高い企業との戦略的ネットワークを構築し、資源循環型社会の実現を目指す。

高機能油脂分解微生物資材の開発によって「環境対策」を全国に発信

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 使用地域・環境の変化によって効果の度合いが異なる微生物製剤が多い中、「利用する微生物のプロファイルと効果を発するメカニズムを明確にし、お客様に安心を与え、お客様の信頼を得る製品開発を行う。」をスローガンに産学官連携で高機能油脂分解微生物の研究を行い、お客様のニーズに合った地域環境格差のない環境適合製品の提供を目指している。
 これまでの研究成果により、北大と「鉱物油分解微生物」、産総研と「脱窒油脂分解微生物」の開発及び特許共同出願を行うに至った。前者は土壌、海洋、河川等に漏洩・浸透した鉱物油の浄化に効果を発し、後者は食品加工工場の排水中や水産廃棄物・生ごみ処理の際に発生する過剰な窒素分の除去や動植物油脂の分解に効果を発することが期待される。今後は実用化に向けて企業連携を行い、北海道から全国に「環境対策」を発信していく。

「食の安全・安心の強化」実現の為のプロバイオティクス製剤の開発

 狭い牛舎や鶏舎に閉じ込められた現状の酪農畜産業では、家畜が体調の悪い時に草と同時に土も食べ、その土に生息している有用微生物を体内に取り込み腸内細菌を活性化させるという仕組みが崩れつつある。そこでロムは、より健康な家畜を育てる為に、酵母やバチルス菌等の有用微生物を独自の技術により発酵させて加工した家畜飼料添加微生物資材「ネオス」を販売してきた。
 今後、抗生物質使用禁止への動きが強まる中、「ネオス」をベースに道内の有用微生物を使用して新たな家畜用プロバイオティクス製剤の開発を目指している。同製剤は家畜の腸内細菌相を安定化させ、健康維持・肉質向上に寄与する為、安全性と経済効率に優れた家畜の生産を可能にし、北海道知事の掲げる「道内産の食の安全・安心の強化」と酪農畜産業の更なる発展に貢献していくことができる。また、本開発成果はペット用食品にも応用することができる。

【TOP INTERVIEW】
微生物との共生を通して21世紀の地球に安らぎを提供したい

<<専務取締役 有森 秀一さん>>
 20世紀の大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムは、21世紀の地球に「環境問題」という負の遺産を残しました。その中で当社は、「有用微生物の持つ物質循環能力」に着目し、客観的なデータに基づき「地球環境の改善」と「酪農畜産農業の発展」に貢献していける環境適合製品(汚染物質浄化微生物資材、プロバイオティクス製剤等)の研究開発に取り組んでいます。そして、研究開発成果を世の中で役立てていくことで「人に喜ばれる企業」「社会から必要とされる企業」となっていくことを目指します。

企業データ
会社概要

■設立/平成15年(2003年)4月
■代表者/代表取締役 高谷 範子
■資本金/1,000万円
■従業員数/7名

沿革

□平成15年04月 「高活性カタラーゼ微生物による低コストカタラーゼ生産」の研究開始
□平成15年06月 「DHA・EPA産生微生物の培養制御に関する研究」の研究開始
□平成15年06月 「油脂分解菌の効率的利用法の研究」の研究開始
□平成15年07月 「鉱物油脂分解菌、それを用いた土壌浄化方法及び土壌浄化装置」特許出願(ロム、北大)
□平成15年10月 「高機能脱窒油脂分解菌、該高機能脱窒油脂分解菌を用いた排水浄化方法」特許出願(ロム、産総研)
□平成16年03月 「汚染土壌又は汚染水浄化方法及び汚染土壌又は汚染水浄化装置」特許出願(ロム、北大、産総研)
□平成16年04月 「産総研発ベンチャー」に認定
□平成16年04月 「中小企業創造的活動促進法」に基づく研究開発等事業計画に認定
□平成16年07月 北海道経済産業局より題名「バイオサーファクタント生産分泌菌を利用した土壌汚染浄化技術の確立」で「創造技術研究開発補助事業」に採択
□平成16年08月 北海道中小企業総合支援センターより題名「超長鎖炭化水素分解菌を応用した油処理技術の研究開発」で「研究開発補助事業」に採択

事業内容

微生物の特性・機能を利用した環境・農業バイオテクノロジーの研究開発及び研究成果の実用化。
・ 環境分野/環境汚染物質を浄化する能力を持つ微生物の研究と実用化(工場廃水・土壌汚染・水産廃棄物の処理等に利用)
・ 農業分野/農業用土壌改良、家畜用免疫力・肉質向上に効果のある微生物の研究及び同微生物製剤の開発
・ 遺伝子分野/遺伝子資源を利用した有用物質生産向上に関する研究開発

開発実績・主な製品

・ 北大との共同研究による「鉱物油分解菌、それを用いた土壌浄化方法及び土壌浄化装置」(特許出願中)
・ 産総研との共同研究による「高機能脱窒油脂分解菌、該高機能脱窒油脂分解菌を用いた排水浄化方法」(特許出願中)
・ 土壌改良微生物「エコ・グリーン」
・ 家畜飼料添加微生物「ネオス・L」
・ 堆肥化促

(『札幌の技術2005年情報・バイオ編』掲載)