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札幌の元気企業

株式会社ロイズコンフェクト(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)

代表取締役社長 山崎 泰博 氏

〒002-8074
札幌市北区あいの里4条9丁目1-1 ロイズビル3F
URL http://www.e-royce.com(新しいウィンドウが開きます)
ふと美工場全景。現在、この裏手にほぼ同規模の第2工場を建設中。平成17年夏に完成する予定である

ふと美工場全景

めざしたのは「良質のお菓子づくり」
品質本位のROYCE’ブランドが北海道から全国へ

高品質のチョコレートを志向生チョコレートで一躍全国ブランドに

ショーケースに並んだ生チョコレート。平成7年の発売以来、高い人気を維持

ショーケースに並んだ生チョコレート。平成7年の発売以来、高い人気を維持

(株)ロイズコンフェクトの設立は昭和58年(1983年)。北海道のチョコレートとしてすでにホワイトチョコレートの人気が定着していた時代だが、同社では「高品質の原料でつくるチョコレート」を独自に模索。試行錯誤を繰り返し完成したこだわりのチョコレート第1号が、植物油脂を一切使わず、カカオ分だけにこだわった板チョコレートだった。昭和60年(1985年)に発売し、口コミを中心に地道にファンを拡大。その後、平成4年(1992年)にクッキーをはじめとする焼菓子類の製造を手がけるなど、徐々に商品アイテムを増やし事業を軌道に乗せる。
そして平成7年(1995年)、生チョコレートの通年販売を開始した。生チョコレートは冷蔵保存が必要なデリケートな製品のため、当初は冬期限定商品としての発売だったが、バレンタインデーのギフト商品としてブレイク。それに手応えを得て千歳空港内で通年販売を始めたところ、客室乗務員の口コミで評判となり瞬く間に人気を獲得。ロイズ(ROYCE’)のブランド名を全国へと広げる大ヒット商品となった。

選び抜いた素材が美味しさの決め手

生チョコレートは今なお同社の主力商品で、オーレ、ホワイト、シャンパン、マイルドカカオ、ビターのレギュラー5タイプに加え、月替わりの限定商品を販売。どれもとろけるような口あたりと品の良い甘さで好評を得ている。
その美味しさを支えているのは創業当初からの「原料へのこだわり」にほかならない。原料の4分の1を占める生クリームには、北海道の新鮮なミルクを使用。カカオなどの輸入材料は、世界各国の産地を実際に視察し吟味したものだけを使うこだわりようである。生チョコレート以外の商品も同様で、新鮮な道産素材と選び抜いた輸入素材で品質を徹底追求している。
しかし同社で目指しているのは高級ギフトとして認知される商品ではなく、日常、だれもが気軽に美味しさを楽しめる商品だ。そのため、品質を最優先したまま生産効率を高めるなどの企業努力でコストをできる限り抑制。実際、生チョコレートも1箱20粒入り630円と手頃な価格設定を実現したことが人気要因の一つになっている。

厳選素材の直接販売や他製品加工も

美味しさあふれる店内の一角にはカカオソープのコーナーも

美味しさあふれる店内の一角にはカカオソープのコーナーも

厳選して仕入れた素材は製菓の加工に用いるだけでなく、そのまま輸入販売するケースもある。たとえば、生チョコレートに使うフランス産のシャンパン(ピエール・ミニョン)や、コーヒービーンズチョコレートに使うドミニカ産のコーヒー豆(バラオーナ豆)など、選び抜いた素材はそのままでも逸品ぞろいだ。
また、チョコレートづくりに用いる良質のカカオバターに関しては、発想を転換し他製品に生かす方法を検討。協力会社と研究を重ね、平成14年(2002 年)にカカオソープを完成させた。現在ではソープのほかシャンプー、ハンドクリームなど6種類をラインナップ。カカオバターを使ったこれらの商品は、洗い上がりがしっとりなめらか、肌にやさしいと利用者からの評判も上々である。

札幌を中心に13店舗の直営店を開設 インターネットの売上も急増

ふと美工場直売店の店内

ふと美工場直売店の店内

平成11年(1999年)には、札幌市内に分散していた工場、物流、配送機能を統合するふと美工場(当別町)が完成。生産ラインの機能性が増し、より効率の良い製品づくりが可能になった。加えて、工場内の衛生管理、品質管理を一層強化、HACCPに準じた管理体制を築いている。
本社は札幌市中央区に置いており、顧客からの電話やインターネットによる注文に対応するコールセンター機能を担っている。
直営店は現在、札幌を中心に13店舗を出店。また道内の主要空港や道内外の各種物産展などでも販売しており、観光土産としてのニーズも多い。さらに、ここ数年はインターネットショップの受注も増え、通販と合わせて売上全体の約3分の1に達している。総売上高は平成16年度決算で80億円を突破した。業務拡張に対応し現在、ふと美工場の隣接地に既存工場と同規模の第2工場を建設中。平成17年(2005年)夏に完成する予定である。

【技術者 INTERVIEW】
「お互いの目がお互いの鏡」という意識で、妥協のない衛生的な環境を築いています

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<<ふと美工場 マネージャー 高橋 栄二さん 平成12年入社>>
入社後、工場内の生産機械を朝一番に立ち上げ、その稼動状況を管理する仕事を中心に行ってきました。現在はそれと並行して生産計画を立てたり、生産現場全体のマネージメントを任されています。
工場には異物を一切入れない厳重な管理体制を敷いています。もちろん、髪の毛や作業着にも常に気を配っていますが、工場内には当然鏡はありません。そこで「お互いの目がお互いの鏡」という意識を持ち、一人ひとりが妥協を許さない衛生的な作業環境を築いています。私の場合は物産展などで消費者と接する機会もあり、喜んでお買い求めいただくお客様の姿を目にすることができます。それは生産者にとって何よりの励みです。でも、工場スタッフには消費者の顔が見えません。ですから「お客さんに喜ばれる仕事をしている」ということをスタッフに伝えていくことも私の重要な役割だと感じています。

企業データ
会社概要

■設立/昭和58年(1983年)7月
■代表者/代表取締役社長 山崎 泰博
■資本金/6,100万円
■売上高/82億円(平成16年7月期)
■従業員数/460名(平成16年11月1日現在、パート含む)

事業内容

チョコレートおよびチョコレート菓子の製造販売、各種菓子・パンおよびその原材料の製造・加工・販売、食料品・飲料水の仕入れおよび販売、酒類の販売および輸出入、飲食店の経営ほか

(『札幌の技術2005年ものづくり編』掲載)