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札幌の元気企業

ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)

代表取締役 石出 和博 氏

〒064-0824
札幌市中央区北4条西21丁目2-1 FUJITA BLD.
TEL(011)615-7777 FAX(011)614-8913
URL http://www.hophouse.co.jp(新しいウィンドウが開きます)
耐久性と建築美を両立させたモデルハウス

耐久性と建築美を両立させたモデルハウス











原材料確保から製材、設計、建築までを
協業化 独自の住宅供給システムで新たな住まいを提案

環境保護とともに住文化の創造めざす

 ハウジングオペレーション(通称HOP)は、道産材を活用した独自の住宅供給システムにより、環境保護とともに新しい住文化の創造をめざしている企業である。原材料の確保から設計、建築、メンテナンスまで一貫して自社で行えるのが強みだ。同社は、平成7年(1995年)に建築家、大学研究者など13人をメンバーに発足した「北海道新住宅産業開発協議会」が母体である。翌年には空知管内芦別市の森林業者を組織化、ドドマツの間伐材の伐採から製材、乾燥を一括して行い、コストダウンを図るとともに安定的な資材確保を目的とした「新住宅システム開発協同組合」を設立している。
 同社が取り組んでいるのは、50年以上の耐久性をそなえ、50年をサイクルに伐採される道産間伐材を利用した快適な家づくり。森を育てながら木材を有効利用するというのが基本姿勢だ。山から切り出される間伐材は、ねじれたり曲がるなどの悪い特性が出やすく、チップなどの原料となっていたが、北海道立林産試験場との共同研究による高温処理技術で、間伐材のねじれや曲がりの問題を克服。平成11年には芦別市にトドマツ間伐材高温乾燥機3台と高性能修正引き工場を建設、現在、建築材料はそこでプレカットされた安定した品質の木材が供給されている。

木材の再利用も考えたHOP工法

実用新案を取得している特殊継手金物と取り付け作業

実用新案を取得している特殊継手金物と取り付け作業

 同社のHOP工法は、木造在来工法を改善して合理化、規格化を進め、住宅の耐久性の向上、性能の高品質化、建築費の低コスト化を図っている。それを支える技術の一つが、実用新案を取得しているオリジナルの特殊継手金物だ。柱や梁(はり)などの接合部分にこの金物を使うことによって、従来の継手より3倍の強度を持ち、また、金物をはずした木材はチップなどの再利用も可能だという。
 住宅建設はHOPグループとして行い、基礎から設備、竣工までのプロセスは藤田工務店、基本計画から設計・デザインは一級建築士事務所アトリエアム、そして、企画・請負・保証をトータルに行うのがハウジングオペレーションである。

ITを活用して顧客との価値観を共有

CVC推進室は顧客とのコミュニケーションの窓口

CVC推進室は顧客とのコミュニケーションの窓口

 一方、顧客とのつながりを強化し、価値観の共有を図るためにITを活用しているのも同社の特徴だ。その役割を担っているのがCVC(カスタマー・バリュー・コミュニケーション)推進室である。このシステムは一般にCTI (コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション)と呼ばれているもので、顧客別の販売実績やこれまでの顧客ニーズなどの情報を蓄積して、顧客から電話がかかってきたときに自動的に顧客情報をオペレーターの画面に表示するというもの。それにより、どのオペレーターでも顧客と価値観が共有できることをIT で実現できた。コールセンター機能はもちろん、広報や苦情処理といった役割を持ち、きめの細かい対応を可能にした同社ならではの取り組みといえよう。
 同社はこれまで、札幌商工会議所の北の起業家表彰の奨励賞、(財)日本木材総合情報センターの第1回木材供給システム優良事例コンクールで林野庁長官賞を受賞。平成14年には横浜に東日本支社、平成15年には京都支社を開設して本州向けの活動も積極展開している。

【技術者 INTERVIEW】
“任せてよかった”といわれる お客様が求めている本物をHOPで実現したい

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<<設計部 建築士 佐藤 貴美さん 平成15年入社 >>
 小学生のころから不動産チラシなどに載っている室内の間取りを書いた図面を見るのが好きで、子供心に大きくなったら設計・デザインの仕事をしたいと思っていたんです。学生時代は空間デザインやインテリアデザインの勉強をしていました。就職は商業施設などのインテリアデザインの道へ進もうと考えていましたが、店舗デザインに比べ、いつまでも自分の設計したものが活かされる住宅の設計に魅力を感じて入社しました。
 今は建築士の先輩と一緒にお客様に会い、設計やプランニングの基本的な勉強をする立場ですが、実際にお客様の顔を見ながら話をすると、お客様が何を求めているのかが直に伝わるので、とてもためになります。目標は一人前の設計ができること。そして、設計から引き渡しまでできて、「HOPさんに任せてよかった」とお客様に喜んでもらえるように早くなりたいですね。

企業データ
会社概要

設立/平成9年(1997年)5月
代表者/代表取締役 石出 和博
資本金/9,900万円
売上高/30億円(平成14年度)
従業員数/60名(グループ全体)

事業内容

一般住宅及び各種建造物の設計・施工

(『札幌の技術2004年ものづくり編』掲載)