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札幌の元気企業

プラス化成工業株式会社(2012年3月取材)

代表取締役会長 佐々木 敦 氏

〒006-0832
札幌市手稲区曙2条5丁目1-15 手稲工業団地
TEL (011)683-1211 FAX (011)682-3045
URL http://www.showa-label.com/(新しいウィンドウが開きます)

本社社屋

徹底した衛生管理~安全・安心が誇り~

プラス化成工業株式会社は1965年プラスチック容器販売会社として創業した。その後、2006年7月に昭和レーベル印刷工業株式会社に経営を委譲し現在に至る。主な事業内容は、水産容器・珍味トレイ・菓子容器・フルーツ容器など多様なプラスチック容器を販売先の要求に応えて製造販売。小ロットでの対応、販売先の要望にあわせた素材の変更、金型の自社製造などコストパフォーマンスの良さが同社の特徴である。

同社の製品は、食品業界のレベルに添った衛生管理体制をとっている工場で製造されている。具体的には空気を強制的に遮断し、埃・花粉・虫・雑菌をシャットアウトし衛生専門業者により徹底的な指数管理を行っている。そのため、工場内にはひとつも窓がない。少しでも従業員が閉鎖感を感じずに作業できるよう壁に、風景や人物などを描いた落ち着いた色彩の絵画が掛けられている。「従業員にやさしい環境が、いい製品作りになり、創造の風がある工場で確かな商品をつくります。」と佐々木会長は言う。

工場内 絵画

▲窓のない工場内                 ▲風景や人物などの絵画

植物性トレイ「タピオ」について

同社の製造する商品の90%は石油を原料とするプラスチック製品である。近年、食品関連事業者の間では、限られた石油資源の使用を抑制するために非石油系の代替プラスチック製品の開発が進んでいる。さらに、容器リサイクル法と食品リサイクル法により、事業者に排気物の抑制再生利用が義務付けられ、食品容器にも環境負荷の少ない非石油製品が求められている中、同社は植物性バイオトレイ「タピオ」の成型を始めた。

「弊社では今までプラスチック製の食品トレイやパッケージ商材を製造していましたが、消費者の地球環境保護、特に二酸化炭素の排出削減に関心が高まっていることから、環境にやさしい素材を導入し、温暖化防止に少しでも貢献したいと考えていました。」と佐々木会長は言う。そこでタピオカでんぷんの原料となるキャッサバ芋※に注目し、シート状の原料を輸入できる機会を得て、日本で初めて成型製造・販売をすることになったのである。

「タピオ」は、プラスチックのように分別廃棄の必要がなく、燃えるゴミとして捨てることが可能である。また、土に埋めて処理しても、植物と同じように水と二酸化炭素に分解されて土に還るという特徴があり、環境面で非常にメリットである。また耐寒性、耐熱性を備え、冷凍品用、電子レンジ加熱食品用にの容器として使用でき、水産加工品にも対応する。

タピオトレイ1 タピオトレイ2 タピオカタログ

▲「タピオ」ラインアップの一部         ▲幼稚園向け給食用タピオ容器   ▲パンフレット

今後に向けて~北海道から情報発信~

まだまだ、「タピオ」を使用する企業は少ないのが現状である。この植物性トレイ「タピオ」を使用することによって、使用する企業の商品価値や商品に対する付加価値を高めることにもなり、手にした消費者も環境を意識する機会を得ることができる。

「日本初の製品を北海道から発信し、日本中に広めていきたいと考えています。環境保全は今やらなければならない取り組みであり、一人でも一社でもこの『タピオ』で環境負荷を低減する行動・エコの実践に取り組んでもらいたいと考えています。さらに、梱包資材のクッション材などの食品トレイ以外でも『タピオ』を普及させていきたい。」と社長は言う。

今後も北海道から全国に先駆けて、エコの実践を行い環境問題に対する取組をリードする企業として注目して行きたい。

裏表紙タピオ 記事タピオ バイオマス

▲「タピオ」ナインラップ     ▲日本経済新聞の掲載記事   ▲バイオマスマークを取得※

※キャッサバ芋とは、東南アジア・南米・アフリカを中心に世界中の熱帯地域で生産され、三毛作四毛作が可能な植物で安定的に供給される原料である。

※バイオマスマークとは、「バイオマス・ニッポン総合戦略」の普及啓発事業の一環として生れたマークです。生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、 品質及び安全性が関連法規、基準、規格等に合っている商品を認定しています。バイオマスの炭素は大気中のCO2を植物が光合成により固定したものなので、 燃焼しても実質的に大気中のCO2を増加させず、地球温暖化防止に役立ちます。(社)日本有機資源協会は、農林水産省と環境省の二省が所管する公益法人です。

◆会社概要

創業/昭和40年(1965年)5月

設立/昭和45年(1970年)1月

代表者/代表取締役会長 佐々木 敦

代表取締役社長 今村 栄

資本金/10,000,000円

従業員数/40人(2012年3月現在)

◆沿革

1965年  5月 札幌市大通西16丁目でプラスチック容器販売会社として創業

1969年  6月 札幌市北22条東16丁目に移転、工場を併設し製造を開始

1970年  1月 法人登記 プラス商事株式会社を設立

1986年  5月 札幌市手稲区曙1条1丁目に工場、事務所移転

1995年  8月 資本金1000万円に増資

2006年  7月 昭和レーベル印刷工業株式会社に経営を委譲

2007年  8月 札幌市手稲区曙2条5丁目手稲工業団地内に土地、工場を取得

2007年 10月 社名をプラス化成工業株式会社へ変更

2008年  1月 植物性バイオトレイ「タピオ」製造・販売開始

2008年  4月 手稲工業団地に工場を完成させ、移転

2008年  9月 「タピオ」の全国展開に伴い東京支店開設

◆主な取引先

道内 包装資材ディーラー

(2012年3月 取材)