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札幌の元気企業

株式会社 VERSION2(2012年5月 取材)

代表取締役 大西昭夫 氏

〒060-0042
北海道札幌市中央区大通西6丁目10ー1
大通西6ビル 4階
TEL (011)252-0120 FAX(011)252-0121
URL http://ver2.jp/(新しいウィンドウが開きます)

社内の風景

創業の経緯

株式会社VERSION2は、2007年に大学等教育機関のコンピューター教室を設計・施工する工事会社に所属していた大西社長が、在職当時から手がけていたe-ラーニング※1のシステムについて本格的に取り組みたいと考え独立創業した。社名の「VERSION2」は、これからの将来を支える若者をサポートするために、Webの技術を用いて新しい教育手法や地域活性化を狙い、これからの北海道が次の世代へバージョンアップすることを願い命名したのである。

平成24年の5月から6年目に突入した。創業当時、e-ラーニングはまだ手探り状態の時期で、まだ明確にこういうものという方向性が少しずつ見え初めてきている時期だった。社長はWebの技術で何ができるかを考え、自身が取り組んでいた教育と音楽という観点に絞ってスタートしたのである。

その後、教育分野がようやく軌道に乗ってきたため、音楽部門を切り離し現在に至っている。一般企業、いわゆるB2B向けのWebサイトやシステムの制作で会社の運営資金を作りながら、大学で使用するe-ラーニングシステムの開発を行い、授業の中で実際に利用しての実験を繰り返しながら導入先を増やしていく中で実績や経験を積み、今期からは教育だけに絞っていくことになった。Web技術が発達し今までになかったコミュニケーション手段が生まれ、教育こそコミュニケーションが尊重される現場と信じる同社は、先生と学生をつなぐ技術としてWeb技術を選択したのである。

「Glexa」について

同社は、e-ラーニング業界の中でもLMS※2とブレンデッド・ラーニング(対面式の要素を取り入れた双方向型学習)分野を中心に手がけており、北海道大学メディア・コミュニケーション研究院と協力し、実際の単位習得現場や研究における運用・開発を通じて開発されたのが、Webラーニングプラットフォーム「Glexa」(グレクサ)である。

「Glexa」はGeneral Learning Experience Architecture を略した言葉である。基本プラットフォームにプラグインを追加していくことで様々な学習経験を学生に提供することが可能である。大きな特徴はビデオ映像に試験や学習フォローを追加することや、音声による繰り返し練習や会話のシミュレーションを行えることである。使いやすさを重視しており見た目のポップさにもこだわりながら、今までになかった学習体験を提供できるWebラーニングプラットフォームである。

Glexaの基本システムは、授業運営に必要な十分な基本機能を持っており、それぞれの学習体験はプラグインをインストールすることで機能の拡張ができる。 この仕組みを用いることで、様々な学習体験と各種管理や成績データ処理の手間を考えずに扱うことができ、 同時にシステム保守の手間、システム全体の導入費を抑えることが可能となり、新しい学習体験を開発する場合の開発費も大幅に抑えることが可能となった。

Login Quiz 成績グラフ

▲「Glexa](グレクサ)による学習のイメージキャプチャー

今後について

同社が取り組む教育向けシステムをもっと知ってもらうためにショールーム的なものを作ることを考えている。

その場所で実際にシステムを利用した授業を体感し、理解してもらうためにも非常に有効だと考え、同社が扱っている他の製品も体感することが可能となる。

販路についても現在道内はもちろんだが道外にも広めており「Glexa」だけで見ても道内外あわせて約10大学で導入されている。「道外に関しては業務提携している企業があり、営業窓口となってもらうことで全国展開をしている。ネット上での販売も引き続き行っていき、北海道以外の地域にも視野を広く持ち販路を作っていき、教育分野に今後も焦点を絞って事業を拡大してくことを目指していく。」大西社長は言う。
「e-ラーニングのような受講者が一人で完結させるシステムではなく、対面授業や学生同士が共同で授業を作り上げていくような、授業をより豊かなものにしていくブレンデッド・ラーニング(blended- learning)を中心としたシステム開発に注力するために、 Web技術を中心としたクリエーターチームを目指します。」
非常にバイタリティあふれる大西社長と同社に今後も注目していきたい。

※1 eラーニングの”e”(電子的という意味のelectronic)に着目し、電子機器を利用した教育をeラーニングと捉えることができ、パソコンや携帯電話などを使った教育システムをすべてeラーニングとすることができる。

※2 LMS(学習管理システム:Learning Management System)とは、eラーニングの実施に必要な、学習教材の配信や成績

などを統合して管理するシステムのこと。

◆会社概要

創業/平成19年(2007年) 5月

設立/平成19年(2007年) 5月 法人化

代表者/代表取締役社長 大西 昭夫

資本金/10,000,000円

従業員数/12人(2012年4月現在)

◆沿革

2007年5月 創業

2007年9月 Glexaのプロトタイプ版をリリース

2007年12月 オープンソースmoodleカスタマイズへの取り組み開始

2007年12月 事務所を札幌市中央区南8西12に移転

2009年3月 Glexaを正式リリース

2009年4月 事務所を札幌市北区北21西12 北大ビジネススプリングに移転

2010年9月 北大ビジネススプリング内に増室

2011年3月 eポートフォリオmaharaカスタマイズへの取り組み開始

2011年6月 チエル株式会社(本社東京都)と業務・資本提携

2012年2月 日本moodle協会ベストイノベーション賞に入賞

◆主な取引先

北海道大学

北海道新聞社

北海道教育大学

北海道医療大学

北海道情報大学

北海道工業大学

札幌大学

札幌国際大学

札幌学院大学

札幌市立大学

酪農学園大学

はこだて未来大学

函館工業高等専門学校

小樽商科大学

中部大学

広島修道大学

NPO法人CCC-TIES

チエル株式会社

株式会社プランナーズランド

株式会社メデック

WEBOSS株式会社

(順不同、敬称略)

(2012年5月 取材)