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札幌の元気企業

岩田醸造株式会社(2013年2月取材)

代表取締役 岩田洋二 氏

〒060-0033
札幌市中央区北3条東4丁目
TEL (011)231-1667 FAX (011)222-4501
URL http://www.koh-itten.co.jp/(新しいウィンドウが開きます)

本社社屋

創業 ~120年の歴史~

岩田醸造株式会社は、初代社長が1892年に北海道野幌屯田兵村の物資配給の為の商店経営を開始したのが創業である。その後1897年に味噌、1900年に醤油の醸造販売を開始し、1916年には岩田合名会社を設立し、野幌から当時交通の要所であった江別に工場を移し、1916年酒類・清涼飲料水の卸売販売を開始したのである。

創業から60年後の1952年には岩田合名会社を岩田醸造株式会社に改組し、翌1989年にはワインの輸入を開始し、1996年札幌に完成した本社新社屋一階の店舗「蔵太郎」は地酒やワインのアンテナショップとして多くの人から支持され品揃えの楽しい店舗である。2008年から2009年にかけて味噌の製造、味噌使用食品の製造について食品安全マネジメントシステムISO22000:2005の認証を取得し、毎日の健康と美味、安全、安心を追及している企業である。

1味噌 蔵太郎1

▲『紅一点』ブランドの赤味噌        ▲蔵太郎 店内

紅一点ブランドの確立

味噌は古くから量り売りを主に行っていたが、同社は1950年代に道内でも一早く「袋入り個包装」を導入し、消費者の共感を得ている。この取組みにはシェアを着実に固め、現在では、全国でも高い支持を受けているのである。同社の味噌生産をしている千歳工場は、長年培った醸造技術と支笏地域の良質な地下水を使うことで高品質な味噌が生み出されている。

同社の主力ブランドに「紅一点」がある。「紅一点」の由来は、中国北宋の詩人・王安石の詩の一節「萬緑叢中紅一点」 にあり、広い草原の中に咲く一輪の紅い花のように、際立った存在であれ、という意味が込められている。

昭和40年代「札幌味噌ラーメンブーム」の際に同社の「紅一点」ブランドの味噌が多くの店舗で使用され、これもきっかけとなり「紅一点」ブランドが確立していったのである。今では業務用と家庭用で約200品目を超える製品のうち「だし入りみそ」、「液体味噌」、「即席みそ」等、ヒット商品が多数出ている。

紅一点無添加生みそ400g(斜め)1だし入り味噌清里 味噌

▲紅一点ブランドの製品

今後について

現在千歳工場では、味噌作りの要である「水」に、支笏一帯の自然が与えてくれた質の良い地下水を使用している。また、大豆はクリーンで上質な丸大豆を厳選して使用しており、自然の恵みを原料として、蓄積した職人の技によって作られている。今後もこの味噌作りに対しての真摯な姿勢は、どんな最先端の技術を駆使しようとも守っていくのである。

「私たちは冷涼な気候、清らかな水という環境に恵まれて、たゆまぬ探究心と創造力を糧に、おいしい味噌づくりに努めてきました。味噌は日本の風土が長い年月をかけて生み出した素晴らしい食品です。日本の農業基地北海道の豊かな農産物を活かし、この国の食文化の進展に寄与する使命を果たすことだけではなく、グローバル化の時代、味噌が世界の調味料として発展する産業活動の一翼を担い続ける企業であることを目指します。」と社長は言う。今後も伝統を守り続ける同社に注目していきたい。

岩田醸造千歳工場
▲千歳工場

◆会社概要

創業/明治25年(1892年) 6月
代表者/代表取締役社長 岩田 洋二
資本金/ 31,000,000 円
従業員数/125人(2013年2月現在)

◆沿革

1885年 金沢から屯田兵として渡道
1892年 野幌で丸の岩田商店開業
1897年 味噌醸造開始
1900年 醤油醸造開始
1914年 工場を江別市萩ヶ岡に移設
1916年 岩田合名会社設立
1917年 酒類・清涼飲料水の卸売販売開始
1921年 札幌出張所(現札幌本社)開設
1952年 岩田合名会社を岩田醸造株式会社に改組
1953年 紅一点発売
1967年 東京出張所(現東京支店)開設
1974年 千歳市に新工場完成
1992年 創業100周年を迎える
1996年 本社新社屋完成

(2013年2月取材)