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2009年05月07日

研究員からの技術情報  第29話 アロニアのご紹介

1.アロニアの由来
 アロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa Elliott)は、北米原産の
バラ科の小果樹で、200年程前にヨーロッパに移入され、ロシアには100年
程前に移入されました。日本には1976年の日ソ(現ロシア)農業技術交流事業
に基づき、ソビエト連邦から農林水産省果樹試験場に種子が導入され、農林
水産省北海道農業試験場(現 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
「北海道農業研究センター」)に配布されて適応性検定が行われて来ました。
 アロニアはその花序と花の構造がナナカマドと相似しており、アントシア
ニン色素含量が多いため果実は濃い紫色を呈しているので、ロシアでは一般に
「黒い実のナナカマド」と呼ばれています。
 
2.アロニアの主な成分
 アロニアの酸味を感ずる主な有機酸はリンゴ酸です。食物繊維(総量)は5.6g
/100gであり、五訂日本食品標準成分表の果実類(生)の中で比較すると、すだち
(果皮、生)(10.1g/100g)、かりん(生)(8.9g/100g)、ゆず(果皮、生)(6.9g/
100g)に次いで高含量でした。抗酸化活性物質であるポリフェノール(アントシ
アニン色素もポリフェノールの一種です)やカロテン、β-クリプトキサンチン
も多く含まれています。ビタミンCは、果実としてはそれほど多くはありません。

3.アロニアの食品加工事例
 大滝村(現、伊達市大滝区)のアロニアアイスやジャムを皮切りに、旭川市の
壺屋総本店などからアロニア製品が生み出されています。
 当センターでは大滝村との共同研究を行い、アロニアの鮮やかな紅色を持ち、
高い抗酸化活性を有するアロニア酢を開発しました。また、ワインの試作を行い、
「ばんけい峠のワイナリー」で製造されているアロニアワイン開発のお手伝いを
しました。

より詳しい情報はこちら http://www.foodhokkaido.gr.jp/news/note/jyohou_090324-aronia.pdf

<<お問い合わせ先>>
◇北海道立食品加工研究センター 
  食品開発部   部長 田中 常雄
 TEL 011-387-4121
投稿者:北海道立食品加工研究センター