ホーム > 札幌の元気企業 > 50音別索引

札幌の元気企業

株式会社北海道特殊印刷工芸(『札幌の技術2006年ものづくり編』掲載)

代表取締役 大本 愼 氏

〒065-0043
札幌市東区苗穂町3丁目42番地
TEL(011)753-3688 FAX(011)753-3923
URL (新しいウィンドウが開きます)
代表取締役 大本 愼 氏

代表取締役 大本 愼 氏








道内でいち早くスクリーン印刷を手がけ
「特殊印刷」の分野で高い技術力を発揮

スクリーン印刷の特性を最大限に生かしあらゆる素材への印刷に対応

2006_m08_2

 株式会社北海道特殊印刷工芸は昭和24年(1949年)に、北海道で初めてスクリーン印刷を開始した。
 スクリーン印刷とは孔版印刷の一種で、化学繊維などでできたスクリーンを版に用いる印刷技術だ。紙だけでなく、ガラス、プラスチック、金属、布、合成樹脂など素材を選ばず、さらに円筒・円柱型などあらゆる曲面に印刷できることが特色である。現在主流となっているインクジェット印刷にも対応しつつ、同社ではこれまで積み重ねてきたスクリーン印刷のノウハウをもって事業を展開している。
 この技術を生かし、これまでにポスターやPOPはもちろん、のぼり、旗、横断幕、ラベル、ステッカー、プラスチックや金属のプレート類、マグネットシートなど、さまざな印刷物を手掛けてきた。ニーズに合わせて設備機器を拡充するとともに、経験豊富な社員一人ひとりが技術の研さんに努めている。

腐食加工、UV印刷、パット印刷など多様なニーズをフォロー

2006_m08_3

 同社では金属の腐食加工(エッチング)の設備を平成 4年(1992年)に導入。サビなどの腐食に強い看板や表札などの製作も積極的に展開している。
 また、バスや地下鉄など公共交通機関の乗り物のドアガラスに張られた、ドアの開閉や足元の注意を呼びかけるシール。道内にはこのようなノリ付きの両面印刷物を手がける企業は数が少なく、これも同社の得意分野の一つになっているほか、UV印刷やパット印刷にも対応している。UV印刷とは、UV光(紫外線)を照射してインクを短時間に乾燥させる手法。裏写りせず仕上がりが鮮明という特徴があり、これを用いて点字やパッケージ類の印刷も行っている。
 またパット印刷とは、主に凹凸のある面や球状のものへの印刷に用いる技術。同社ではゴルフボールや小物のプラスチック製品への印刷でも数多くの業績があり、高い評価と信頼を獲得している。

【TOP INTERVIEW】
長年に渡り培ってきた技術力を生かし、道外の需要も掘り起こしていきたい

<<代表取締役 大本 愼さん>>
 当社は個々人の技術力が高く、社員それぞれに長年培ってきた技術を持っていることが何よりの強みです。今後は現状に満足することなく、常に新しいスクリーン印刷の技術や可能性を追求し、その利用用途の拡大を目指していきたいと考えています。
 また、時代の変化に合わせて、インクジェットの活用にも力を入れ、ビジネスのネットワーク化を進めていくことで、お客様のニーズにスピーディーに対応することができる体制を築いていきたいと思っています。そのために当社では現在、道外に営業の拠点を設けることを準備しています。

【TOPICS】人・もの・技術
培われた技術は大型の懸垂幕や点字印刷にも

2006_m08_4

 同社では、布やターポリンといった素材を使用した大型のポスターやのぼり、懸垂幕などにも対応。約10m幅の長台を2台完備し、長台の上に印刷素材を固定して版を移動させながら印刷していく。版が固定されている通常の印刷と違い高度な技術が求められるが、長年に渡り培ってきた同社のち密な技術は大きな信頼を獲得しており、この技術を利用して国勢調査の懸垂幕なども手がけている。
 また、福祉の充実が求められる昨今、点字印刷にも対応している同社は、今後のさらなる需要拡大に期待を膨らませている。
 こうした特殊な印刷技術で道を切り開いてきた同社の今後は大いに注目される。

企業データ
会社概要

■創業/昭和24年(1949年)1月
■設立/昭和47年(1972年)1月
■代表者/代表取締役 大本 愼
■資本金/1,000万円
■売上高/1億5,000万円(平成17年9月期)
■従業員数/18名(平成17年12月1日現在)

沿革

□昭和24年01月/札幌市(現在の中央区)にて北海道で初めてスクリーン印刷を開始
□昭和29年12月/北海道特殊印刷合資会社を設立
□昭和47年01月/株式会社北海道特殊印刷工芸を設立
□平成元年03月/大型印刷機(ラナス1m×2m)を導入
□平成04年10月/キムラ式金属エッチング機導入
□平成05年09月/工場を現在地の東区苗穂町に新設・移転
□平成08年09月/スクリーン印刷の省力化導入
□平成09年09月/大型インクジェット機・ラミネーター導入
□平成10年04月/インクジェット(ミマキJV2-130)導入
□平成11年03月/シリンダープレス・UV乾燥ライン導入
□平成11年04月/創業50周年を迎える
□平成15年10月/インクジェット

事業内容

特殊印刷を中心とする印刷業全般
・ポスター、POP、ステッカーの印刷金属、プラスチック、ガラスの印刷
・旗、のぼり、バーナーの印刷
・看板、表示板、ディスプレイの制作
・金属の腐食加工による銘板の制作
・点字印刷の制作
・インクジェット出力とラミネート加工

(『札幌の技術2006年ものづくり編』掲載)